簡易日記(2003年10月〜12月)

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12月31日

結局セミナーに行くことにした.

木村さんに初めてお会いした.よろしくお願いします.

ゲームの話.自然数の無限列の集合を一つ決めておき, 2人で順番に自然数を言い合う.それを無限回やってできた無限列 がもとの集合にあるか否かで勝敗が決まるというゲームを考える. そのゲームについて,最初の集合のとり方によらず,必ず どちらかのプレイヤーが必勝法をもつというのが決定性公理らしい.

決定性公理は選択公理(AC)には矛盾するが,その弱い形である 可算選択公理(CC)や従属選択公理(DC)には矛盾しない(らしい)ので, CC や DC のみを使って慎重に議論を進めていた. しかし,結局終わらず,残りは元日に持ち越しになった. もう全然年越しという感じがしません. いままでは何か緊張感をもって新年を迎えてたのになあ.

池上君の Jech を見て,読みたくなる.

セミナーを終えて,夕飯を食べる場所に困った.数少ない開いている店に 焼肉屋があったのだが,高いので退散.結局「カフェテラス本郷」なる 年中無休の喫茶店で食べた.そこのテレビでボブサップ×曙を見た. あっけなかった.でも曙も相当厳しいトレーニングをしているらしい.

折角だから蕎麦屋さんで年越蕎麦を食べた方が よかったかな.


12月30日

初めて本郷でセミナーをやった.

ボレルはさいとー君がテキスト執筆中のために中止に. というわけで,午前に超準解析,午後にフィルターの話をした. 話をしている途中に眠くなってきて困った.(駄目じゃん)

池上君が決定性公理についてのセミナーを大晦日にやるらしい. 参加するかどうかちょっと考える.


12月29日

時間にちょっと余裕ができたのでミルナーを勉強する.


12月28日

フィルターの話の予稿は割とすぐにできてしまった.
ロジックを勉強する.もう少しで Goedel の完全性定理だ. なんだかロジックもいわゆる「数学」も基本は一緒のような気がする. 要するにロジックをそんなに特別視するなって思った訳です.

ロジックが「数学の基礎」を名乗れるほど数学より確かなものかという とそうでもない気がしてきたんですが,池上君などどう思っているのでしょうか. メタのレベルでも Zorn の補題なんかは平気で使っているみたいだし. うーん.


12月27日

ロジックのお勉強.本を見ると∀や∃に○がついてる.気分はすっかり悪人だ(?).


12月26日

昨日,安部さんに共立出版の「数理論理学」を薦められたので買ってみた. さっそく読んでいる.形式的体系 H_p を勉強.

フィルターの勉強もしなければ.


12月25日

夜,本郷に行って「悪の忘年会」に参加してきた.メンバーは,池上君,河村さん, 安部さん,藤本君,あと初対面の吉仲さん,稲葉君.意外とロジックの 専門的な会話が少なかったので,ついていけてよかった. 本郷通りの洋風居酒屋で1次会.韃靼そばサワーという謎のものが存在 したりもしたが,けっこう空いていてうるさすぎず良かった. 忘年会の参加者からなるコミュニティーに名前を付けようという話題でずっと盛り上がった. 案はだいたい英語の頭文字をとったものが多いが, 母音が途中にあった方が発音しやすいとか色々. 京都支部とか名古屋支部とか神戸支部とかいうのは 無理があるのではないかとちょっと思った. 名前も evil mathematics だとか, いや logic and computer science だ, geometry だ(?)とか,色々あった. 「Metrizability of normal Moore spaces」の コピーを取り出すと,安部さんに「悪人発見!」と言われた.

2次会は本郷の情報科学科の部屋で.キン肉マンと北斗の拳は必須の教養らしい. あと切腹の話とか.僕は死ぬこと自体はそんなに怖くないが 痛いのは嫌なのでこういう話は苦手だ.おなかにグサッと刺して 横に引き,介錯なしで数時間苦しんで死ぬのが最も偉い切腹のしかたらしい. 昔の人の美学は理解できない.


12月24日

講義の記録を母校に持っていった.先生がコーラをおごってくれた. 病院に行って帰る.


12月23日

夜,寝る前に,東京残留案が浮上.


12月22日

あー,別に書くことないです.位相空間論は全然進んでいません.


12月21日

講演会の記録完成.しかし給料はすでに飛びつつあり….

それにしても,こんなバイトで食っていけたらいいなと思いますね.
筑波で集合と位相みたいな科目があったら2つでも3つでもTAやりたいです. 彼の地は高収入のバイトがない上に,家庭教師も車が必要だそうですから.

ちょっと数理棟に顔を出してみたら,小野君が「救急車がきてる」というので, 野次馬になって見てみると,さっきまで考え事をして歩いていた K先生が担架で運ばれていくではないか!  居合わせたブリ○ーム氏もコモンルームで見たばかりとのことで驚きを隠せない様子. どうやら意識はあるようだが,ご無事を祈りたい.


12月20日

今日は昼に起きて,母校での講演会の記録を作ったりした.


12月19日

数学科4年の忘年会.メンバーは10人ほどで, 栗原君が珍しく参加.そして哲学科生も参加. 1次会は魚一.すき焼きのようでちょっと 違うような感じの鍋物が用意されていた. 何を話したのかはあまり覚えていない.

2次会は多国籍料理の店.ヘーゼルナッツとかココナッツ とかフランボワーズとか色々なリキュールを飲んだ. 栗原君は普段はおとなしいが位相幾何学批判の話になると 急にボルテージが上がる.ここでは連結和の定義が おかしいという話をした.

3次会は先週行ったばかりの「甘太郎」.競技ダンス部の 方々と井川君のダンスパートナーに遭遇.

朝5時,栗原君が家に帰っても寒いというのでカレーショップで 少し時間つぶしをしてから解散になった.


12月18日

ウメハミは休んで,横浜国大の General Topology シンポジウム に行った.大体来ている人は25人ばかりで, シンポジウムというのは一寸大げさかとも思った. 研究集会というのはこんなものなのだろうか? おそらく会場にいた人で自分が最年少.

あとは印象に残ったことを思うがままに.

まず,いかにもな感じのもの.位相空間 X の部分集合 Y の性質(開集合,閉集合,F_σ集合の類)について, 2-strongly star normal だが 2-fully normal でない 部分集合の例が Tychonoff space で出来たという 女性の方の発表があった.おそらく論理的には 完全に説明していたと思うのだが追えなかったので, ご本人にお願いして TeX ファイルを送って頂くことに.

この前の早稲田の講演会で会ったばかりの 結晶の研究者の方の発表.おそらく聴衆の intersection があることは想定していなくて, 前と同じ OHP を結構使っていた. ご本人が作ったという結晶を実際に見せて頂いた. 結構重くて,おそらく金属の結晶.

開曲面の同相群の位相についての話. おそらく,これが一番普通の数学に近い. 一番難しそうな雰囲気もあったが, 無限次元多様体出てきていて,面白そうだった. ファイバーバンドルも出てきて意外. いずれ分かるようになりたい.

最後に M_3->M_1 問題.関数空間にコンパクト 開位相を入れた空間で反例が作れないかと いった話だったように思う.なんだか疲れてきていて 論理的に話を追うのをさぼってしまった.


12月17日

今日も昨日に引き続き記録取りバイト.今日の講師は あの有名な秋山仁先生ということで,大勢の僕の後輩たちが 聴きに来ていた.芸能人みたいにマネージャーの人が 色々な手伝いをしていて,なんか大変そうだった. 立方体の形をした箱を包装紙で包むときの 包装紙の面積を最小にする問題とか,変身立体問題とか, 少ない予備知識で非常に楽しめる話ばかりだった.

僕が数学科に入ったきっかけの一つは,中学生の頃に秋山先生の 人生を描いた本を読んだことだったので,そう思うと なんとも感慨深いものだ.秋山先生はやはり忙しいようで 講演の後は足早に出ようとされていたが,証明のアイデアに ついて質問したいと言ったら少し話をさせてくれた. 僕が証明について聞いたのは,「その展開図が正五角形となる 多面体は4種類しかない」という定理についてだ. 話を聞いても失礼ながらあまりよく分からなかったが, 証明を書いた本を(タダで!)送ってくれるらしい.感謝!


12月16日

今日はガロアも欠席で,ボレルもトポロジーも休み. そのかわり母校の特別授業の記録取りのバイトに行った. sin nθ を sin θ の多項式で表すと係数がどうなるか といった話だった.先生がすごく楽しそうに話していた. 先生方においしい夕飯をごちそうになってしまった.


12月15日

うめはみ発表.昨晩頑張って考えた Grassmann 多様体の 胞体分割の証明とコホモロジーの(たぶん)基本的なこと の説明とどっちがいいか坪井先生に聞いてみたら,前者は やらなくていいと言われたので,後者をやった. Grassmann 多様体の胞体分割は,慣れればそのうちよく分かる ものなのであまり深く悩まないほうがよろしいとのこと. しかし PID 上の自由加群の部分加群が自由なのとか, 自由なので射影的とか,完全系列の分裂とか久しぶりに使ったな.

生協で 篠原君といかわ君の指導を乞いながら, Kunen の製本をやった.まあまあうまく行った. 徹夜明けなのでさすがに眠くなって帰りの電車では寝過ごした.


12月14日

午前中,K会で超準解析.近藤君眠そう.おつかれです. なんか面白くなってきた.新しい世界観を感じる. インドカリーの店にみんなで食べに行って, その後 Kunen をK会でコピーさせてもらって帰った. 家ではうめはみ発表に備えて,ミルナーなど.徹夜.


12月13日

さいとー君から話を聞きつけて, 早稲田の理工学部に自己相似集合の general topology なる 講演を聴きに行った.周りがみんな微分方程式関係であるせいか, 「皆さんあまり興味がないと思いますが…」と肩身が狭そうにしている のがちょっと気の毒だった.

講演会場には新井先生とさいとー君がいた.さいとー君は新井先生に僕のこと を general topology 専門と説明していた.まだ専門じゃないです.


12月12日

水曜に病院に行き忘れたので行く.怒られなくてよかった.

松尾先生の授業を聞いている間,ふりーくに質問されていた ことをずっと考えていた.河澄先生の授業でやった命題に帰着される ことは分かったが,それを示すことができない. なお,松尾先生の授業ですが,遂に主役の de Rham コホモロヂーが 登場しました.

夜は書道に行くか忘年会に行くか迷っていたが,結局周りの状況に 流されて忘年会に行くことに(主体性なし). 集合場所のコモンルームで三枝さんとあべのりが澤野さんの論文を見て, TeX の組版の誤りを指摘したりしていた.内容は見ていないと思われる.

忘年会は焼肉食べ放題・飲み放題で3600円と安かった. 結局今回も4年+三枝さんグループとその他とが 別の連結成分になってた感がある.(直和までは行かない) 途中でふりーくがやってきて三枝さんと一緒に肉をやたらと注文して いた.肉がことごとく4年+三枝さんテーブルを経由してくるため, 「関税」と称して皿から肉を一部接収したのち他のテーブルに回したり していた.カルーアミルクをピッチャーに入れて出す店は初めて見た.

2次会は僕の懐が痛むのを防ぐため土岡ハウスでやることにしてくれた. その道すがら,フリークに「野沢さんと付き合っているんですか」とまた 聞かれたので,位相空間と付き合っていると答えておいた. そのノザワから聞いていたとおり(5月23日参照),つちおかハウスは かなり色々な物が散らかっていた. 物を干すロープが部屋を縦断していて,免許合宿の部屋を思い出した. 数学の本とコンピューター関係の本が多い.本の数では負けた. ストロベリー味の発泡ワインなど飲んだりする.ふりーくが 日本酒と主張していたものはどう見ても焼酎だった. 3年生にいかに変な人が多いかということを知った. 4年生にもそれなりに変な人が多いが,人間的に変というより 数学が変という感じか.その点 3年生は変人の名前が 十人以上ぞろぞろ出てくる. 今日の忘年会の幹事の話を聞いて, 学部生スペースの水道に「小便禁止」の貼り紙を貼ろうということになった.

数学的な収穫として,池上君から adjunction の定義を教えてもらい, また「順序数全体のクラス ON で帰納法ができる」ことを納得した. クラスというのは「表記上の便宜」あるいは「人間の直感的思考を補助するもの」 であって,実際にあるのは「論理式が成り立つか否か」だけであるという ことでよいのでしょうか.


12月11日

午前はうめはみ.グラスマン多様体を胞体分割し始めた. 来週は僕が発表だ.ミルナーを読んでみることにする. (夏休み頃だったら絶対読む気にならなかったな…)

午後はさいとー君と「距離付け可能,完備距離付け不可能ベール空間」 の例を探しに反例集を当たるが載っていなくて,色々な 辞書を引いても載っていなかった.しかし,山本さんに よりそのような空間の例はあっけなく見つかってしまった. コロンブスの卵というべきか.

なんでもは先週に続いてさいとー君の発表.Banach-Mazur ゲーム という怪しげなゲーム(?)の必勝法について論じた. なかなか面白かったと思う.最後には Bernstein 集合が登場.

The Handbook of Set Theoretic Topology を見て, 正規 Moore 空間の距離化可能性と巨大基数との関係に ついて書いてある章を発見し興味を引いた. 位相数学と集合論とのせめぎ合いを一度見てみたいと 思っているので,勉強したい.


12月10日

今日はまず,超準解析.とにかく分からないことは質問するという 方針でなんとかなった.そのうち慣れるだろう. 苗場で食べたあと,つづいてボレル. 途中で,距離付け可能,完備距離付け不可能なベール空間の 例をみんなで考えて詰まってしまった.しかし,\check{C}ech 完備という 概念に実感が持てたので個人的にはいい勉強になったと思う.

なんとなく,連結局所コンパクト距離空間の1点コンパクト化が 距離付け可能であることが証明された気がする.あくまで, 僕の頭の中で,ですが.


12月9日

今日は火曜トポロジーセミナー(東大数理非公認). Bing-Nagata-Smirnov の距離付け定理の証明は終わった. でも思った以上に時間がかかってしまった. やっぱり被覆の操作は慣れていない人には大変のようだ. 示したことは定理二つだけだったのだが.結局ボレルは明日に 延びることに.


12月8日

今日は真珠湾攻撃の日かなどと思いながら学校に行った. 数学をやっていられる平和が続くことを願うのみ. 戦争になったら僕は生きていけません.

ウメハミ.今日は,C^r の空間の中に C^s (s≧r)の 部分集合が稠密に入っていることを確かめた(はず). しかし,位相の定義が基本近傍系の公理を満たすことを はじめとして種々雑多なチェックをしていないため, 完全な理解には程遠い.こういうことを 位相空間論と同レベルに理解するのは ほんとに大変で,途中でもういいやという気分になってしまう. いかんなー.

駒場祭前から数理棟に置いてある自転車を自宅まで持っていくべく, 自転車で帰る.途中で画鋲を踏み,後輪がパンクした.幸い自転車屋 がすぐ見つかったが,修理代1500円.ガーン….

児玉の第3章までが演習も含めてかなり完璧に終われそうな感じに なってきた.
いかわ君ハピバスデー!


12月7日

パラコンパクトT_2性があると色々な性質が局所から大域へと広げられる. そんなことを学んだ.あと髪を切った.すっきりしただろうか.


12月6日

今日は朝ごはんを食べた後また寝てしまって, 起きたら4時でした.よって,今日は殆ど何もしていません. あー,位相空間論の演習問題がわからん.


12月5日

松尾先生の授業.テンソル代数がちゃんと分かってよかった.

先週と同じように,小野君に代数幾何関係の話をしてもらった. へぇーと思った.

つづいて書道.まわりはみんな後輩だけど先輩という微妙な関係. OBへの年賀状の宛名書きをちょっと手伝った.僕は小さい字の方が 得意だと分かった.普段書きなれてるから当然か.


12月4日

Y を位相空間,X をその部分空間,R を Y 上の同値関係(⊂Y×Y), R'=R∩(X×X)とするときに,X/R' から Y/R に自然な連続単射 i が 導かれるが,それは中への同相だろうか.簡単だと思ってやってみた ができない….ウソなのか.

と書いた直後に反例を思いついた.Y=[0,1]×[0,1],X=(0,1]×[0,1] と して,R を Y の左右の辺を貼り付ける同値関係とすると,X/R'=X で あって,i(X/R')=Y/R である.しかし,X/R'=X はコンパクトでなく, i(X/R')=Y/R はコンパクト(円筒)である! したがって i は中への同相ではない. これは意外だ.気をつけなければ.

松尾先生のレポート問題をやってみた.メビウスの帯を2つ直和したもの, 双対をとったもの,2つテンソル積したものの変換関数を それぞれ書いて,自明か非自明かを考えてみた.答えは書けないけど.

母校で停車場の帳合を少し手伝ってから,K会のなんでもゼミへ. 今日はさいとー君の発表.近藤君のために予備知識を丁寧に説明していた. 最後の証明はまるで手品みたいで,面白い. なんかさいとー君の数学には遊び心が感じられていい. こういうものは夾雑物を除いてしまった「美しい数学」には あまりない気がする.


12月3日

午前は病院.午後は学校に行って超準解析のゼミをやった.超準解析の前に, 井川・中岡・野沢君のキャラクラゼミで,位相に関する技術的トラブルが 起こっていたようなので僕がちょっと考えてみた.どうやら解決した模様.

なお,パラコンパクトT_2 空間 X の局所有限開被覆 {U_a}(a∈A)に対して 閉被覆 {W_a}(a∈A) で W_a ⊂ U_a なるものがとれるかですが,これは X の正規性と {U_a} の点有限性とから超限帰納法で作る方法のほかにも やり方があります.X は正則なので,開被覆 {V_c} (c∈C)であって, {Cl(V_c)} (c∈C)が {U_a} の細分であるようなものがとれます.{V_c} を 細分する局所有限開被覆 {V'_d} (d∈D) をとり,写像 f:D->A を Cl(V'_d)⊂U_f(d) となるようにとって,W_a:=\bigcup{Cl(V'_d)|f(d)=a} と おけば {V'_d} の局所有限性から W_a は閉集合で W_a⊂U_a となり, {W_a} (a∈A) は被覆をなします.

超準解析.微妙によく分からないので復習しよう.


12月2日

今日はガロアのノートもボレルのノートも,おまけにシャーペンも忘れてきて, 踏んだり蹴ったりだった.シャーペンはボールペンで代替できなくもないが やはり無いと落ち着かないので生協で買った.折角なので1,000円ちょっとする ステッドラーのを買った.使い心地はよい.

しかしこれだけ忘れ物をして位相空間論のテキストとノートだけはちゃんと 持って来たりしている.使いもしないのに.

さて,ガロアは基本定理まであと一息のようだ.相変わらず分かりやすいが 論理的に追っているだけで再構成はできない感じ.証明も線型代数が 出てきたりして微妙にテクニカルになってきた.別に難しいという訳ではないが. ボレルは池上君の意図を理解するのに結構苦労した.でも最終的には分かった のでよかった.

火トポ.距離付け定理の証明まで行くつもりだったが,時間切れになってしまった. K会泊という案もあったが,さいとー君が三枝さんの手伝いをしなければならないのと, なんでもゼミの準備をしなければならないのとで中止になった.という訳で 残りは来週に持ち越し.次の証明がなかなか面白いのだが.

図書館で,マニアックな位相の本を借りた.


12月1日

今日はうめはみ.写像空間は相変わらず難しくて,ファクトがずらり. なんかいい本ないのかなあ.
二大「悪」定理現る!
さいとー君のシェルピンスキー・エルデス双対定理!
ついでに僕のビング・長田・スミルノフ距離付け定理!
僕の定理については明日の火トポで,さいとー君の定理については 木曜のなんでもで,それぞれ発表!


11月30日

今日はほとんど寝ていて,ろくに何もしていないが, 火曜の準備を少しした.


11月29日

今日は「コホモロジー」という日本評論社の本を読んだ. 基本的にあまり知識がない私のような人のための「お話」の本だが, 色々ためになる.コホモロジーの計算は慣れれば微分の計算と 大差ないのだそうだ.そうなのだろうか. スペクトル系列のところをきちんと読もうとしたが分からない. どこかにミスプリがあるはずなのだが,どこなのか.


11月28日

小野君に層の話をしてもらった.層空間の位相の入れ方を見て,ふーんなるほどと 思った.小野君は僕がリーマン面の授業を受けているものと思って話していたらしい.

その後,書道研究会なるところに行ってみる.サークル活動なるものも 少しは経験した方がよろしいかと思って.ちょっとだけ字を書いてから, アフターで喫茶店のイーグルへ.物理のM1の辰己さんという方と知り合い になる.位相について聞きたいことがあるそうだ.何だろう.


11月27日

うめはみ.Tぼい先生的な結論として,写像空間の位相は適当に理解していればよろしい ということになったらしい.あれ? 写像空間は僕の専門だったっけ?  まあいずれ勉強するということで.細田さんおつかれ.ルベーグは ノートをよーく見直してみよう! あと問題の解き方も.

飲みを呼びかけてみるが.みんなはまだ飲みモードではないらしい.失敗.

あー,勉強が圧倒的に位相に偏ってる.第3章は今までと違って 証明を追えばそれで理解が終わるというものではないので,じっくり 復習している.たとえそれが何の役にも立たないにせよ.


11月26日

今日は駄目駄目な一日.2時に起きて, 超準解析のゼミに間に合わないことに気づきつつ,どうせ さいとー君は欠席だからと大して急ぎもせずに御飯を食べて 学校へ.学部生スペースには池上君がいた.どうやら 超準解析は中止になったらしい.

細田さんにウメハミのことを聞かれる.うー分からん. ほんとにこの本フォローできてないな….強い位相と 弱い位相の違いさえよく分かりません.

General topologist の Stone さんは二人いるが, A.H.Stone さんの定理の証明がなんとなく分かった. これから距離空間がパラコンパクトなことを示せと言われたら まず Dowker-Morita の定理を証明し,次に距離空間が fully normal なことを証明し,最後に A.H.Stone の定理を証明して fully normal ならパラコンパクトであると言うことにしよう. 忘れないようにしなくちゃ.


11月25日

僕は毎日毎日頭がリセットされるので,駒場東大前の駅を降りたときに 目の前の風景が平常どおりであることを一瞬当たり前のように思ってしまった, 実は考えてみると駒場祭関係者の皆様方が頑張って片付けた結果こうなっている のだ.うーん.雨の中片付けるのは大変だっただろうなあ.

数学科の某君が駒場祭スタッフのウインドブレーカーを着て台車を押していた. 数学科生も駒場祭に貢献していたようだ.お疲れ様.

今日はガロア.E/F が純非分離で K が E と F との中間体のとき E/K は純非分離 であるか.今日の講義についての疑問はこの一点に集約されたので桂先生 に聞いてみた.答えはイエス.そして次はボレルのはずだったが, さいとー君がテキスト執筆中につき欠席.そこで池上君に, 前にさいとー君に話した ω_1 の位相の話をした.まあまあ よどみなく出来たと思うが若干説明に歯切れが悪い部分があったかもしれない.

菱田屋で夕食.池上君が麻婆豆腐定食の「辛め」を注文したが本当に辛かった らしく,汗をふきふき食べていたが,結局全部は食べきれずにちょっと残していた. 僕はブリの塩焼き定食を食べた. お互い就職は大変だなあということになった.


11月24日

今日も駒場祭に.火曜の準備のために早く帰るつもりだったが,ビートルズに またも聞き入って遅くなる.しかし帰ったら帰ったで準備する気が大して起きず. こんなことなら最後まで聞いて帰ればよかった.昨日のおじさんっぽい人は どうやらOBだったらしい.

昨日書き忘れたが,駒場小空間なる建物を初めて見た. キャンプラと共通設計でなかなか立派だ.場所は悪いけど. 駒場寮跡地の開発が進めばその辺の事情も変わるのかもしれない.

ちょっと合氣道会に貢献した方がいいかなと思って焼き鳥買いました.正肉正肉+正肉.


11月23日

今日は駒場祭に行ってきた.ノザワに合氣道会の焼き鳥をおごってもらった. たぶん演武が中止になってしまったお詫び.なんか悪いな.

毎回ほとんどノータッチの駒場祭だが,自分が日頃通っているところが会場だけに それなりに愛着もある.毎年やっているビートルズのライブを聞きに行った. コーラを飲みながら聞く.ギターの人に一見おじさんっぽい顔なのにノリノリの人が いて面白かった.それから少林寺拳法部の達磨担ぎを見た.神輿みたいなものだが みんな酒を飲みながら担いでいて,つぶれて救護を受ける人がいた. 祭だから許されることだ.明日も見に行こうかな.来年は見に行けるか分からないし.

模擬店では焼きそばとチュロスを買って食べた.なんでこんなに模擬店があるんだ. 確かに食べ物の種類は多いが,出している物のレベルは母校の文化祭の方が高いと思う.

パラコンパクトがちょっと分かった気がする.


11月22日

のざわ日記に出てきた 「俺の空」 っていう有名らしい高田馬場のラーメン屋 に行ってみた(暇人ですみません).開店は12時で,着いたのは11時20分くらい だったが,もうその時には大層長い行列ができていて,横を山手線が 走り抜ける中ずっと待った.暇なのでとりあえず,トポる(位相空間論 のノートを見る).位相は暇つぶしに最も適しているのではあるまいか. 結局店に入れたのが,14時.味は当然のことながらそんじょそこらの ラーメン屋に比べれば旨い.醤油豚骨スープか.しかしこれほどの 行列をなすに値するほど旨いのかという判断は僕にはできなかった. このラーメン屋の人,地元民が寄り付かなくなって悲しんでいるのかも. 明らかに客はわざわざ食べに来た風情の人ばかりだったし.

とりあえず,児玉第3章は演習問題を除いて終わった.これで 佐野君に追いつかれる心配が少し減ったかな? しかし まだ定理をよく理解していないので整理します.

しかし,恐ろしいもんで不慣れな概念にも段々と親しみが湧いてくる ものだ.今日はパラパラと Modern general topology をめくってみたら k-space という空間のクラスはかなり広い範囲の空間を含んでいるらしく, 例えばT_2空間が k-space であることは,ある局所コンパクト 空間の商空間であることと同値らしい.k-space については 有名未解決問題「M3->M1」が解かれているらしいから, この問題にもケリがつくのは時間の問題ということだ.


11月21日

今日は自転車で学校に行った.駒場祭の関係か何かで自転車で 大学に入ることができず,駅前に駐輪するはめに.
松尾先生の授業.相変わらず分かりやすいです. S^2 の接束に S^2\times \mathbb{R} を直和すると自明に なることは確かめとかんと.

それから事務の人からの勧めで,野口潤次郎先生に僕の 進路について教えを乞いに行った.制度上前例がないから というのではなく(というより入学辞退が増えることは 研究科長の立場としては困るとのことだったが), 僕の勉学のためにも筑波大に進むことが 推奨されるというお話だった.ちょっと興味があるというのではなく 学位を取るほどのことをしたいのであれば, 中途半端な状態で勉強を続けるのではなく,しかるべき 指導教官のいる場所に進むのがよいとのこと. たまたま僕は東大数学科にいるから東大数理に進む ことにオプションがつく訳だが,もし僕が 受かったのが京大と筑波大とであったならば, 京大を選ぶはずがなかろうと言われ何となく納得した.
就職についてだが,順当には東大大学院に進むところで 敢えて筑波大に進んだことをむしろ世間は「やりたいことのある人間だ」と プラスに評価するだろうと言われ,なるほどそうかもしれないと思った. また,研究者の道に進むのであれば,出身大学の如何は全く問われない のであって,論文に対する評価にかかっているとのことだった.

という訳で,野口先生のお話を聞いて筑波に傾きました.

来週の火曜トポロジーセミナーに備えて一寸ずつ準備しようと思う. まず基本的な implication の整理をして,証明のスケッチができる ようになることを目標としたい.定理を「理解する」ということは その証明の概要が言えるということと密接に関係していると思うので.


11月20日

今日は「なんでも」で近藤君の発表最終回.お疲れ様でした. 山本さんはやはり超人だと思った.なんでメモを取らずに そこまで完璧について行けるのですか…. あと河村さんはどうしたのでしょうか.

修士1年からいきなり他大委託というのは前例がないらしい. 事務の方曰く,委託というのは指導教官が他大学に異動になった 場合の便宜的な制度で,物理的に通うことが困難な場合に適用される とかいうことだった.別に書類上のことだから,委託が 適用されないとしてもどうにでもなるだろうが.

決断は来年3月まで引き延ばせるはずなのだけど, 最近またどっちに進むのがいいのか分からなくなったので, それぞれに進むことの長所・短所を整理してみることにした. 各方面からの意見をお待ちしています. 僕一人で考えていても袋小路に陥りそうなので.

<東大数理>
・General topology をやっているのは僕一人だけと思われるので, 何となくかっこいい.
・COE に通っているので,業績を挙げればお金がもらえるかもしれない.
・図書館が最高.
・数学科の友達と一緒.
・さいとー君と最初の半年間セミナーができる.
・自宅からなので通うのが楽.
・一般企業への就職に有利である.
・多くの先生方が講演に来られるので,視野を広げられる.
・変わり映えしない.駒場12年….
・General topology の授業とゼミを受けるために筑波に行くのには3時間かかる. それなりには大変.
・東大数理の講義がおろそかになりそう(不本意な授業をとることになりそう).
・友達が専門に進むにつれてどんどん意味不明な会話を始めると思われる. それ自体は当然なのだが,それで自分の頭が悪くなったような気がするので精神衛生に よろしくない(切実).
・専門的な(オタッキーな?)話を聞いてくれる相手がいないため,つまらない. 井の中の蛙になる虞がある.

<筑波大数学専攻>
・とりあえず指導教官の居場所に行くのは順当な判断である.
・僕の場合良い論文が書けるか否かは良い指導を受けられるかにかなり依存している と思われるので,指導教官に会いやすいのはよい.
・General topology と関連した講義もある.好きな講義を存分に受けられる.
・先輩などと専門的な話もできそう.
・一人暮らしをすることで人として成長する面も大きいかもしれない.
・図書館は general topology をやる分には十分な資料を備えていると思われる.
・勉強したことを「なんでも」などで発表しに東京に行くのが楽しみになるかもしれない.
・建物がぼろい.院生室もあまり良くなさそう(そもそもあるか不明).
・寂しい.
・歩いていける場所に何もない.
・就職が非常に厳しいと指導教官に予告されている.
・さいとー君とセミナーができない.
・とりあえず一人暮らししないといけない.それだけでかなりの出費. 毎日高速バスで通った方が安いが,さすがに無理かな?
・小遣いをためようにも車がないとバイトができないらしい(僕はペーパードライバー).
・車を買う/練習するのにはまた莫大な出費が.
・卒業に必要な単位を取るのがちょっと忙しい.
・COE には通っていないらしい(この辺良く知りません).


11月19日

今日は超準解析が休みだったので,だらだらと一日を過ごしてしまった. Dowker-Morita の定理というのがやたらと出てくる.


11月18日

午前は病院.午後はガロア後,坪井先生の面接.といっても形式的なもの で話すことも少なかったが,とりあえず筑波でゼミをしても東大の ゼミの単位は出してくれるということが分かった.また,小山先生という 大阪教育大の general topologist の論説を紹介してもらった. そしてボレル.これは悪の数学なのだろうか.ボレルについては 他の二人の方が慣れてるなあと思う.しかしなかなか面白いかもしれない. 「スキーム」の勉強もできるし.

お爺さんとお婆さんが切り盛りする怪しげな(失礼)定食屋さんで 夕飯を食べた後,火曜トポロジーセミナー. といっても偉い先生方の来るあれではない. 私が好きなトポロジーの話題について適当な話すというもの. 今日はパラコンパクト性の周辺について話すつもりだったのだが, 僕がよく理解していないせいで,中途半端な内容に終わってしまった. しかもノートを見ての発表なので緊張感をすっかり欠いていて, 発表中にあくびなどしてしまった. まあそれは次回への課題ということで.

明日はノンスタンダード・アナリシスもないということで,ゆっくりできそうだ.


11月17日

坪井先生の前で測度論,もとい Sard の定理の 証明に必要な Fubini の定理の証明についての発表. 篠原君が聞きに来ていた.Egorov の定理を応用したのは初めて だったかな.可測関数の階段関数近似と,階段関数に対して Fubini の 定理が自明になることとがポイントかと.

午後は湯島に合格祈願のお札を 返しに行って,それから月島にもんじゃ焼を食べに行った. メンバーは僕のほかにノザワ篠原あべのり細田池上.あとから 小野が来た.小野は声がでかい. うーん,しかしなんか未完成な食べ物という印象がぬぐえませんね. 小麦粉がふんだんに手に入らなかった時代ならいざしらず, 今ならいっそのことお好み焼きにしてしまうべきでは? とも思った. まあ作るのはお好み焼きより楽しいし,それなりには旨い.シークワーサーサワー も飲んだ.

それからノザワ池上とは別れて上野の細田さんの行き付けへ飲みに. 最近ウイスキーに凝っている?こともあって,ウイスキーをはじめ 栗焼酎とか桂花陳酒とか強い酒をロックで立て続けに飲んだら,後から 酔いが猛烈に回ってきて,だんだん周りの会話が耳に入らなくなってきた. テーブルに突っ伏して寝たりして,大丈夫かなどとあべのりに言われる. ちょっと吐きそうだったが吐けなかった.目の焦点が定まらずふらふらに なりつつもあべのりと銀座線に乗って 渋谷へ.ここであべのりと別れる.明大前でもちゃんと乗り換えたし, 調布でもちゃんと乗り換えた.しかし最後の電車で座ってしまった のがまずかったのか一駅寝過ごしてしまった.もう戻るための電車も 終わっていて,歩いて家まで帰る羽目に.微妙に土地勘のないところで 最初は迷ったがなんとか家にはたどりついた.もし寝過ごしたのが2駅だったら, きっとタクシーを使うことになり,損害はさらに増したことであろう.


11月16日

今日は明日の発表に備えて測度論をやった. この前池上君と解いた問題の証明に間違いがあることが 分かり,3〜4時間くらい考えたが,定理を二つばかり 引っ張り出して証明ができることが分かりほっとした. 明日は坪井先生の前で解析一色の発表をすることになりそう. この辺のことは正しさに自信を持てるのでいい.


11月15日

位相空間論,可算パラコンパクト性の周辺を勉強する. 僕はすぐに物を忘れてしまう質なので,この辺りは 基本と心得ておき,忘れないようにしたい.


11月14日

松尾先生の授業.バンドルの直和と双対とを定義し, 定義されることを確認した. 授業中に隅々まで理解できるのは理想だが さすがにこれ以上は望んではいけないでしょう. 回らない頭で双対バンドルの定義されること (変換関数が確かに先生の仰る通りであること) を確認する.

結局数学というものは自分のやり方でしか理解できない. 近頃そういうことを思う.

学部生スペースで,さいとー君と 位相空間についての変な定義達を某ページで見て,笑った.
weakly θ-open ! はっはっは.

帰ってから超準解析のノートを解析したり位相したりした.


11月13日

うめはみ及び近藤君の超越数論(於・K会).

うめはみは殆ど到る所間違っている. 失礼ながらこの本の著者は読者に分からせようという 気があるのかと疑ってしまう.

R^2 が幾何学の公理系のモデルになっているかは, K会の方々も確かめていないらしい.


11月12日

今日は朝早く起きて筑波の先生のところに行った. 東大数理に進んでも今の状態なら(学生が増えなければ) ゼミをやってくれるらしい. General topology のいろんな先生についての 情報も教えてくれてよかった. 先生に空間論の分からないことを質問したとき「A を順序数 としていいですよね.αが limit number のときが…」 という感じで話して普通に通じたのがうれしかった.

すぐに東京に戻ってきて,渋谷でとんかつを食べて, 駒場で超準解析.なんか何も分からない. そして,病院に行って,駒場に戻ってこんどは 一年生のルベーグ積分ゼミの聴講. なんと発表者が「児玉の位相」を読んでいる人だった. その人とは帰宅経路がかなり一致して,帰りは児玉の位相に ついての質問を受けたりした.こんな僕でも 役に立つことがあるんだなあ.


11月11日

ボレル後に,「火曜トポロジーセミナー」と称して さいとー君にω_1の位相についての話をしてみたら, 何も見ずに3時間くらい話せてしまった. 落語家もいろいろな落語を覚えているのだし 僕も持ちネタを増やさないと.


11月10日

ウメハミのノザワの発表. 今日の聴き手は坪井先生と僕と細田さんだけだった. この本は間違いが多くて, 僕のように構成力のない者にはつらいです. まあ今日も分からないことを片っ端から質問させてもらいましたが. その甲斐あって6割くらいは分かった気がする.

月島企画が実現されそうな気配.


11月9日

今日は衆議院議員選挙のおかげで起床が午後になることを免れた. (親が午前中に投票に行ったのでついていった) 数学の面でも進展のある一日だった. 松尾先生の授業のギャップは大体埋まった気がする. レポートにできる程ではないが.また,位相空間論も 進んだし,最後は「ウメハミ」を見て幾何学的トポロジーの ようなこともやった.2点で交わる感じが分かった気になった.

毎日がこの調子なら良いのだけれど.


11月8日

ほんとに何もしなかった.寝てばっか.


11月7日

自転車で行くつもりが時間がなくて電車に.

松尾先生の授業.誘導束をちゃんとしておかなければ. つちおかにチコノフの定理の証明を説明したりした.


11月6日

「東大数理の単位として認定できるのは東工大とお茶の水女子大だけです」
ガーン.

野沢の土産をいただく.エビチップは普通のスナック菓子としていける. ドリアンチップはどんなにおいなのかと恐れをなしたが, 別に大したことない.ココナッツを多少きつくした程度の香りで, 味はピスタチオだ.食べ始めたら止まらない感じ.

河村さんを伴って,近藤君のなんでもに行く.よく理解できる発表だった. 高校生に話すこともできそうな感じだ.実際話すんだろうけど.

なんとなく尻込みするのは,東大数理に僕好みの授業が少ないこと, そして僕好みの授業以外では単位が難しそうなことによる訳ですが. 来年の選択肢は今のところ三つ
「一年休学して休養」
「生粋の筑波人になる」
「一応東大数理に残って単位を頑張って取り,一方で筑波でゼミも受ける」
とりあえず家にはあまり迷惑をかけたくないものです.


11月5日

近藤君の超準解析.いまいちよく分からなかったので復習しよう.
コンパクト性を有限交叉的閉集合族のことばで言い換えたのを すぐ理解する辺り,近藤君は非常に頭がいいと思う.
指導教官どうしよ…


11月4日

今日はガロアとボレルのはずだったが,ガロアは休講, ボレルは流会になり, 結局2年生歓迎会なるものに行くだけで終わった. 事実上2年生飲みと4年生飲みとの直和であったとの噂もあるが.

数学的に濃い飲み会だった.まず,宇宙の構成(すごい言葉だ) の手続きを ZF の中でどう行えばいいかを池上君に聞き, class についての帰納定理を適用すればいいことを知る. しかし,もちろん証明を聞いてはいないので 完全に飲み込めた訳ではない.証明を聞くのも疲れそうだが. 帰納定理以外の部分は置換や和集合で出来るのでいい.

2次会はいい所だった.ウイスキーがあったので. ここでは多様体について第2可算とσコンパクトとが 同値であることを証明したりした.飲み会で ここまで真剣に数学的な説明をしたのは初めてかもしれない. 他に出来ることがないもので…. 篠原君が久しぶりにジェネトポをしたと言っていた. もっと普通の話をするべきだったかな. というか普通の話ができる人になるべきですかね.

次回の発表がフビニで行けそうな目途が立った.池上君ありがとう.

皆が勉強している様子を聞くと自分がまだ何も出来ないことに凹みます.
やっぱりF君も指摘したように数学は他人と比較しやすい分野だと思います. 僕のように問題がさっぱりできない人間に息をする場所あるんですかね….うーん.


11月3日

再び母校の文化祭へ.お好み焼きが美味しかったので二回食べる. 芸大のM君にも会う.演奏会行けるかなあ.

鉄研のKさんに会って,Sさんを待つ. Sさんが停車場の原稿を持ってくるというのだ. 文化祭も終わって,追い出しの先生の声の響く雨の中, 待っていると,47期の隠れ鉄のOさんを伴って Sさん登場.とりあえず生徒が閉会式を やっている間は校門が閉まっているので駅前の喫茶店で 時間つぶし.その時に「停車場19号上り」をもらった. Oさんとは喫茶店で別れる.その後 学校でBONさんと印刷の日程を打ち合わせて, 夕食に渋谷へ.慶應経済どうしのSさんと Kさんとの間でずっと「マニ談」が続いていて, 僕は話題についていけなかったので,さっきもらった 停車場を読んだりしていた.最後にやった作業は, 20ページほどの,それもほとんど写真ばかりの 原稿の校正だけ.なんだか呆気ない. 結局僕のしたことは簡単な誤字を指摘しただけだった.

それにしても,停車場の自分の原稿を見ると僕も文章を書かなくなった ものだと思う.北海道旅行自体が1ヶ月近かったとはいえ, 200頁以上にもわたる旅行記なんてよく書けたものだ. 最近悪の数学に染まっているので北海道に行っていた自分や 鉄道にはまっていた自分が別人に見える.


11月2日

今日は13時まで寝ていた.睡眠時間が赤ちゃん並みだと親に言われる. 起きている時間はスナック菓子をボリボリ食べたり, 位相空間論をしたりした.終わった一日.


11月1日

母校の文化祭に行った.4年も経つと流石に同級生の姿も少ない. 声をかけるべきか微妙な人が結構いた.声をかけるべきだったな. お好み焼きおいしかった.相変わらず広島風でいいことだ. 数学科で院に進むと言うと鉄研の後輩曰く「地獄に突き進んでますね」.
彼は僕よりも将来のことを真剣に考えているのだと思う. まあまあいい仕事につくばかりが全てじゃない訳だし. 上を見れば切りがないけど自分の道は自分の道.今はとりあえず 悪のトポロジー.かな?

なんと,お祭り広場でさいとー君に遭遇.N君の劇を見たり, 数オリの後輩に会ったりしに来たらしい. おかげで数オリのメダリストに次々と会ってしまった. 何も言われなければ普通って感じの人が多い. でも大島くんは大島先生と似ていて学者っぽいかも. 大島くんはカレーを担当していて炊飯器に向かっていた.

数研の会誌は冷静に高校生の作ったものとして見るとすごい. 2次体の整数環の乗法群の構造なんてものを高一で調べたんですか. 僕は定義すら怪しいのですが. そもそもオリジナルの結果があるというのがすごい…. 普通調べて書くもんだろ.

喫茶に行って,測度論・悪関連の話をする.Baire の関数とか, あるいは悪の素質の話とか.さいとー君によれば, 議論の細部を詰めるタイプの人に悪の素質があるという.

帰ろうとしたところで,息子の文化祭を見にきた 大島ご夫妻を発見! さいとー君がゆっくり近づいて挨拶する. お二人はにこやかに笑っていた. 駒場野公園の前でお別れ.学校に置いた自転車に乗って 家までちんたらと帰る.所要1時間30分余.


10月31日

毎日それなりには用事があるようになった. 運動不足を防ぐために自転車で大学へ.所要1時間15分.

今日は松尾先生の授業.接ベクトルを定義するところで 「これを初めて見て分かったなどと思った人は知ったかぶりをしている. 東大の学生には知ったかぶりをする人が多い.自戒も込めて言うのです」 と仰っていた.これは先生の数学に対する厳しい態度の表れのように感じる. 冗談としては 「柔軟性と言えば大概通じる」 「プリン関数と言っても大概通じない」とか.

幾何学はここまでちゃんと理解できるものだったのかと ただただ感心してしまう授業だ. 特にバンドルの概念はこの授業ではじめて理解できそうな予感を持っている.

授業後はさいとー君と一緒にメビウスの帯が 自明なバンドルではないことを証明した. 隅々まで理解できる証明というのはよいものだ.


10月30日

今日は自転車で行くことを画策しつつも,結局 布団の誘惑から逃れられずに12時すぎ起床. 結局自転車は駅までの往復に利用するにとどまった. 最近は一日の半分は寝ている気がする.

まずウメハミ.この難しいところを よくも野沢は準備してこられるものだ.僕だったら 一行ごとに詰まって先に進めなくなりそう. とりあえず,素朴集合論的におかしい所を指摘して 食らいつく努力はしてみたがさっぱり分からなかった. まだ発表ノートは終わっていないらしいので 次回も彼の独擅場は続きそうだ.

「COE セミナー 話者:池上」の宣伝につられて 圏論ゼミへ.しかし,基本的なことを理解していなかった ためにフォローはできず.具体例だったので まったく理解できなくはなかったが.

まだ思考力が十分に戻っていないが, とりあえずある程度の活動はできるようになってきた. そろそろ自分で発表するゼミを始めてもいいかもしれない.


10月29日

今日は10時くらいには起きようと思っていたが, ベッドの居心地は相変わらず良くて12時になってしまった. 遅い朝食を食べ,昼食代わりのおにぎりを持参して 超準解析ゼミへ.Internal subset であるかどうかを判定する 方法らしきものが提示された. このゼミは僕のような入門者が学ぶのに格好のゼミだ. 1年生の近藤君がいるのも新鮮でよい. 近藤君が我が同志(?)になることを望む.

数学というのは意味がないのかもしれない. けれども,何であれそれについて語れる何かを持つということは 人生を豊かにするはずだ.そんなことを思った.

でも,以前のような自信はまだないです.だいぶ良くはなってきたかもしれないけど.

また名古屋に行くかも.夜行乗りたい.


10月28日

何かまだ本調子ではない,というか昔の自分が思い出せないのだけれど.
今日は12時に意を決して(?)ベッドから立ち上がり,急いで支度をして 学校へ行った.まずガロア.分離拡大と非分離拡大の話. 標数 2 の体 k に対して k(\sqrt{x})/k(x) は純非分離拡大. 桂先生に池上君が積極的に質問していた.
運転免許合宿のときの担当教官の人に生協で会った. これで2度目.ペーパードライバー向けコースの案内が 来るかもしれないらしい.
つづいて,ボレル.池上君とさいとー君は σ-algebra の扱いに 慣れているのに対して僕はあまり慣れていないので苦労する. やっぱり皆なんだかんだ言って頭いいなあ.
数学に夢見ていたいなあ.

心配するのが早すぎるかもしれないが次回のウメハミの発表どうしよう. フビニの定理だけでは間がもたない可能性が.う゛ーっ.

明日は超準解析を聴きにいく方向で.積極的に悪の洗脳を受けよう.


10月27日

野沢のウメハミ発表.家探しで忙しかったというが,ちゃんと読んでいることがわかる発表 だった.僕にもあの位の発表のできるやる気が欲しい.

パソコンが修理から戻ってきた.が,データは全部消滅.ガーン… しかし思ったほどショックではなかった.

アドレス帳も空っぽになってしまったので,僕を知っている人はメールを送ってください. 空のメールでも構いませんので.


10月26日

家族と初めてカラオケに行った.父の歌は聞いていたとおり上手かった.


10月25日

一日中位相空間論.


10月24日

松尾先生の授業.

きちんとやれば幾何学もきちんとできる. と書くと幾何学者に失礼かもしれないがそんな気がしてくる授業だ.


10月23日

ウメハミ.もう分からないことが平気になっている自分.いいのだろうか. n 次元のものを 2n 次元の中で動かされても困るー.


10月22日

今日は12時まで寝て,朝食兼昼食を食べた後,また寝た. この調子でいけば,一週間くらいあっという間に経ち,ひいては 次のゼミ発表の番もすぐに回ってきそうだ. 次回は切り口が零集合である集合が零集合であることの 証明(Fubini の定理の特別な場合)をやりたいのだが, 誰か1時間半くらいで説明できる証明を知らないだろうか.


10月21日

何も書いていないが最近睡眠時間が異常に長い. 就寝は午前零時くらい,起床は特に用事のない場合 午前11時くらいだ.起きたところでさしてやる事もない僕は, いつまでもベッドにごろごろしてしまう.今はそういう時期なの かもしれないが.

今日もその例にもれず11時すぎに布団から這い出る. 朝食兼昼食を食べてガロア理論の授業へ.相変わらず分かりやすく てよい.しばらく学部生スペースで集中講義に出ているさいとー君 を待ってボレルゼミ.その後,超準解析のゼミも覗かせてもらった. 近藤君の発表がなんだか初々しくてよかった.


10月20日

ウメハミ.細田さんの発表.分からなくても黙っているようになってしまった. 説明されても分かりそうにないから. さいとー君などのやる数学と微分位相幾何学は本質的に 違うもののように思えてならない.


10月19日

だれかに叩き起こされて起きると新潟だった. 何も考えずにホームの反対側に停車している村上ゆきに 乗り換える.米坂線まわりの方が陸羽西線まわりより 早く帰れることが分かったので,米坂線に乗ることにし, 新発田で降りてひとまず朝食.坂町,米沢,山形と一気に 進むがその間は大体寝ていた.目的の左沢線に乗る. これは僕の乗ったことのないJR在来線で一番自宅に近い ものだ.左沢駅は大層立派な展示室がついていて祭の 山車のようなものが置いてあった.山形から福島まで は新幹線で大名旅行.郡山から「フェアーウェイ」で 新宿まで.
感想を聞かれても何も言えない.ただ移動しただけ,て感じ.


10月18日

豊橋から先の各駅の記憶がないのでその辺は寝ていたのだろう. 大垣のドトールで朝御飯.名古屋では名古屋城に行く. 大須でみそかつを食べる.大須観音では骨董市をやっていた. それからは中央西線と中央東線で新宿まで移動. ムーンライトえちご.今度はあっさり眠れてしまう.


10月17日

なんとか頑張ってベッドから這い出て, 松尾先生の授業を受けた.最近ベクトル束(bundle)などという言葉は聞くも 忌まわしいものであったのだが,松尾先生が講義して下さると すんなりと頭に入る気がした.ノートブックバンドル. 夜,旅行に出る.東京駅前で飲んでから,ムーンライトながら. 眠れん.座席の中でいろいろ姿勢を変える.


10月16日

今日は埋め込みはめ込みの発表. いままで発表というと,ちゃんと準備してきてやるものだったが, もう今回はどうしようもないので,テキストを丸写しして 分からないところは分かりませんと言って逃げ切った. 何とかなったようだ.めでたしめでたし.
帰り,ひどく眠かったので,電車を終点まで乗って寝た.


10月15日

パソコンを修理に出しに,まず駒場の生協へ.そして病院. また駒場に戻る.午後は少し暇だったので武田君のキャラクラ ゼミにもぐりつつ位相空間論の再学習などしてみる. その後は井手君の相談に乗ったりした.

ノザワ細田小野と飲み.ボビーズカフェ. みんなで客の誕生日を祝う変なところだった.しかし, ノザワ君の言うほど変なところではなかった.
二次会.概ね的確な指摘をしてくれたと思う. 将来のビジョンなんて自分に本当にあるのかは疑問だ. ちょっと大それたことを言ってしまったかもしれない.


10月14日

いい夢を見ていて,目が覚めたら朝7時くらいだった. いつものようにもう一度寝ると,また別のいい夢を見た. 何度寝てもその度にいい夢を見るので,いつまでもベッドに横になっていると, 11時になってしまった. ウメハミは,結局よく分からずじまい.ボレルして, 菱田屋で食べて帰る.パソコンが壊れた. メールチェックが日々の楽しみの僕にとって非常につらいことだ.


10月13日

前の日に10時に寝ていたので,5時前に起きるのは訳なかった.新宿から列車に乗り,コーラなど飲みつつちんたら会津若松まで.うーん実に印象がうすい.とりあえず新宿から一本で会津までってのはうれしいのかな.最後の方は寝ていて,気が付いたら会津若松駅に着く直前だった.駅から出て,すぐにバスに乗って鶴ヶ城へ.いちおう天守閣に登ってみる.景色はいいが別に感動はしなかった.雨が降っていた.東京は大雨だったらしいが.昼飯は適当にとんかつ屋で食べる.駅ではほとんど時間がなくて,五郎兵衛飴の6個入りを買うのがやっとだった.帰りは磐西・水郡・常磐経由.これもまた,大半寝て過ごす.最後に調布で酒を飲んで帰った.なんだかよく分からない旅行だったがいいことにしよう.


10月12日

今日は家族でゴッホを見に行く予定だったが,僕は睡眠不足のため行けずじまい.今夜発の「ムーンライトながら」と「ムーンライトえちご」はどちらも満席だったので,明日早朝発の「フェアーウェイ」で会津に行くことにした.旅行が楽しいと思えるかどうか.昔は古い町並みの中を歩くのが意味もなく楽しかったのに.

夜行にこだわるのは乗る前に飲みたいからです.

数学やってないのがほんとにいいのか.
まさに今は休むべき時なのか,面倒がっているだけなのか.
もう本人にも分からぬ.

とりあえず明日は早起きしてお出かけ.起きられるだろうか.


10月11日

僕はまだ,長い雨の季節のなかに居るのであって,抜け道のない洞穴に迷いこんだのではないと,両親は言い聞かせてくれる.

芸大のM君,大学院入試の合格おめでとう.自分の道を突き進んでください.

今日は一日寝るつもりでいたが,突然いとこが来たのでその応対をする.でも実感がない.本当に来たんだろうか.
すき焼きを食べた.数学などやろうと思う時間は極めて限られている今日この頃だが,ゼミの本は至るところ分からない.さまざまな失礼を承知で言うと,見るも憂鬱である.分からないなりの発表をすればいいと思えなければ,おかしくなりそうだ.

相変わらず数学の本の多くは封じ込めているのだが.いつまで封印するか.どんなに数学の色々なことを忘れてしまっても,岩波基礎数学「集合と位相」の知識は保持しておきたいものと思ったりもする. 数日前の話になるが,筑波の先生から「無限次元トポロジー」のレクチャーノートを送って頂いた.まだ僕は読む気にはならないのだが,興味があるという人は僕に言ってくれれば見せたいと思う.

最近物忘れがひどくて,昨日の日記を見るのも妙に新鮮だ.完全に忘れているのではないからまだ病気ではないのだろうが.


10月10日

時刻表を買った.
夜,寝る前になって俄然旅行を計画する気になって,東北方面への旅程を立ててみた.楽しみなのは,世界のビールと盛岡の冷麺とじゃじゃ麺.


10月9日

ゼミが始まった.おそらくまともに理解できるのは今回限りであろう.
記憶が恐ろしい速さで飛ぶ.

現実にどう対応していいのか分からない.


10月8日

耳鼻科に行った.


10月7日

だんだん不安になってきた.
道は開けるだろうか.

ボレルゼミ.とりあえず分からないことは質問するという方針で行った.

歓迎会.みんなの前では,そこそこ普通にふるまえてしまうのはどうしてだろうか.他愛もない話はいい.苦手なのは,幾何学の話.ごめん.分からなくても心地よく聴けるのは,悪の話.ああ.

魚一.斎藤が偉力を発揮した.人数多い.

バーで知っているカクテル名を言うテストを実行.グラスホッパーはいい.アメリカーノは苦い.ホワイトルシアンは強い.色々頼んでみたいとは思うが飲めるのは結構限られる.

カラオケ.初めて声が枯れなかった.谷村新司の「階」はレパートリーに加えさせて頂こうと思う.なぜか,可算性の条件のもとでのコンパクトと点列コンパクトの同値性の証明をしたり,ファイブレンマの証明をしたりしていた.


10月6日

将来を訳もなく楽観視できる日は,幸せなのか.
「umekomi to hamekomi」なるものを,数ヶ月前の僕が読んでいたというので,ノートを見返してみる.

うーん

ここ数ヶ月で僕が失ってしまったものは,数学に対する感覚のほか,数学を考え抜く気力のようなものも含まれているようだ.あと,数学をやることへの素朴な喜びとかも.

まあ,過去は過去なので今更わめいてもすぐには戻ってこない訳ですが.

とりあえず,微分幾何は肌に合わんな,と改めて思った.
やらない訳にはいかないのだけれど.
そのうち,ヒルベルト空間をモデルにした無限次元多様体の微分構造とか言われると興味を示す可能性がない訳ではない.
いつの日になるやら分かりませんが.

誰が4000踏んだのでしょうか.

あー,物が深く考えられん.
こうなったら何もできない.
ゼミ発表前日にこの状態になったら,誰かに交替頼もう.


10月5日

んー書くことなし
とりあえず,Modern General Topology の集合に関する記述は信用できません.


10月4日

とりあえず

動く気なし.

僕は,何のために,生かされているのか.


10月3日

何もしなくては始まらないので.
今日は松尾先生の幾何学IIIを受けようかなーと思いつき学校に行ってみたが来週開講だった.そこで代わりに受けたのが河東先生の英語の講義.先生の前で座っているだけなら,誰でも出来る.当然のことながら,一切理解できなかった.なぜか,非常に疲れた.マックで食べて,帰る.


10月2日

―以下はメタ yonster の書いた文章です―

頭を使わなくていい単純作業ならできる.しかし,それしかできない(こんなことを言うと,またそんなことは無いと言う人がいる訳だけど).
まあ,こんな駄目駄目でもとりあえずε秒後くらいまでは生きてはいけるというのがまた困ったものです.すべての判断はε秒後にあと回し.ε経ったらすべての判断はε/2秒後に,次はε/4秒後に.こうして,2ε秒後に迫っているかもしれない破滅から逃れられるように錯覚している.
まあ説明は変だったかもしれないが,そういう理由で,僕はなぜか平気でいられている.
でも,僕を「数学科生」として見るとまずーい状況にいることは確かでしょうね.だって数学ができないのですから.
こんなことでも時間が解決してくれるというのなら,僕は時間を信じます.

―メタ終了―

今日は Modern General Topology の最初を訳した.とにかく,やる意義などを考えずにやるのだ,と自分に言い聞かせてやっている.数学的内容のある部分より「まえがき」とかの方が楽に感じるのは何故だろう.ある程度まとまったら公開することがあるかも.

と思ったけど著作権に触れそうなのでやめとく.


10月1日

今日は渋谷の丸井でジャケットを買った.春に買ったものがまだ着られるはずだったのだが,失くしてしまったので.
何もやる気はしないけど,暇で仕方がないので時間を使う作業でもした方がいいかな.Modern General Topology の和訳& TeX 化とか.と思いつきを書いてみる.

2年前の昨日,僕は北海道旅行から帰ってきた.思えば遥かなり.

あいかわらず睡眠時間は長くて,11時に起きて朝食をとった後2時くらいまで寝た.昼を作るのは面倒だったので,宇奈ととというところで500円のうな丼を食べた.安いだけあって,うなぎは太っている.でも,太ったうなぎの方が,好きだ.

やばいよ,3月の自分.(当時の自由ノートを引っ張り出して)
児玉の位相空間論はもちろんのこと,ガロア理論の本をほとんどの問題を解いて読み進んでるわ,服部先生の「位相幾何学」を読むわ,ミルナーは読むわ,とにかく学習意欲にあふれていらっしゃる.(他人を見る目)
おまけに研究意欲もあって有限位相空間の分類なんてこともやっている.4点以下の位相空間は Yamashita によってすべて分類されましたなんて業績っぽく書くとかっこいいね.