今日は野沢君に久しぶりに会った.午後のセミナーが終わってから 一緒に生協食堂へ行った.とはいっても昼飯を食べていないのは僕の方だけで, 半ばこっちが強引に連れて行ったような感じがないでもない. 僕がマイブームの豆板醤入り冷し中華を食べている間,野沢君はかき氷を食べていた. ポーランドのホテルのエレベーターは,扉が手動だったのだそうだ. そういえば,斎藤君がルーマニアでそういうエレベーターに乗ったという 話を聞いたことがある.旧共産圏では一般的なのだろうか. こっちはこっちで位相空間論シンポの話を半ば一方的にしたのだが, 位相空間論は3日,葉層構造は10日間…. 10日間もある研究集会はそもそも少ないだろうが,分野としての勢いの差 を感じずにはいない.しかし,多様体でない空間の幾何がすべて広い意味での general topology に含まれるのであるとすれば, general topology は決して 面白くない分野でも終わった分野でもなく,むしろ,専門家がいることが 要求されているともいえる.僕が専門家になれるかということは別として,そう信じる. 今度,general topology で大きな国際会議があったら,自分も行ってみようかなと 素直に思う訳だが,はて,どこで開かれているのやら.日本のコミュニティも 世界から見て決して小さくはないはずで,あれば知らせが来そうなものだが.
最近,自分の嫌で仕方のない癖は, 語尾で音量が小さくなって喋るのを途中でやめてしまうことである. 原因は,話すことをろくに考えずに話し始めた,話していることに自信がなくなった等々 であるが,これほど他人に不信感を与える行為があろうか. 日本語を20年以上も使っている者として情けない. 何とかしなくてはいけないと思う.
今日は,M君が構成可能集合のクラス L の構成をやっていた. 僕には,\aleph_1<2^{\aleph_0} の描像の方が \aleph_1=2^{\aleph_0} の描像より 自然に感じられるのだが(連続体に含まれる点は十分豊富であり, それが可算順序数をすべて集めた程度の通常の「離散的」 超限過程で尽くされるはずはない,という点集合論的な感覚), 後者の描像を信じる人も少なくないようだ.集合に深入りすることのない 通常の数学で目にする非可算が ほとんど連続体濃度(か,せいぜいそのベキ集合の濃度) であって,「非可算=実数の個数」という図式が 無意識のうちに刷り込まれているからだと思う. そう信じていても矛盾に出くわすことがない(そしてそれは証明されている) から,連続体仮説を正しいとする直接の明証がなくても, その感覚はどんどん補強されていくことになる,ということだろう.
この辺の感覚は人によってずれがあって良いと,僕は思う. 連続体仮説が正しいかどうかを判断し得るものがあるとすれば, それは人の感覚にほかならず,そのためには信ずるべき自分の感覚を確かに持たねばならず, それは,とうてい,万人共通のものではあり得ないからである.
今日は俣野先生のTA関係でだいぶ時間がかかった. 自分の出した問題がことごとく間違っていて解けないor自明な問題になっていて凹む. 出題者はすぐに間違いに気づくが,解く人は問題が正しいと思っている訳だから, ちゃんとしないと.
今日は Brown の mapping theorem というものの証明の原論文を見たが, もうちょっといい証明ができるのでは…という感想.とりあえず, 折れ線状だから cellular になっているとか,そういう知識は要らないような. まぁ証明を読み終わってからの後知恵ですが. とにもかくにも,これで三角形分割可能性に 関する困難は一応すり抜けた訳です.
院生室の冷蔵庫に入っていたポーランド土産のプラム入りチョコをありがたく頂く.
N君「ポーランドだからなんカぁ変な集合の形とかしてるんですかネぇ」
私「解析集合チョコ?」
F君「随分と数学的素養のいるチョコで…」
むぅ.
またの先生のTAは問題がひとつうまくできたので良かった. やはり簡単な計算だけでも家でしてくると,問題の糸口をみつけやすい.
F君とセミナーの続きで不完全性定理の証明まで. これは帰納関数になる.うん,なるなる.なりそう. 非専門家の立場からの勉強.強制法への三度目の挑戦.
位相群セミナー.何か偉そうな定理が示される予感.
昨日は夜に突然熱が出てどうなるかと思ったが,5,6時間横になって 耐えていたら,治った.
F君とセミナー.帰納関数論.
三日目.「みなさん暑くて大変だと思いますがもう少しです.がんばりましょう」 という世話人のH先生の挨拶でスタート.ちなみに講演会場に冷房はあります. 聴衆からは「H先生は自分に言っている」との声も.
知念さんの位相的エントロピーのお話.昨日も加藤久男先生が力学系の話をしておられた ので,関連性があって良かった.線分や円周といった単純な図形だけで これだけの数学が展開できるのだから面白い話だ.Dendrite ならどうとか, inverse limit をとると hereditarily indecomposable continua にならないか といった意見を加藤先生が出されていた.連続体のことを勉強すると 自然にそういうことに興味が出てくるのだろうか.
講演終了後に,川村先生にメンガー多様体上の測度と同相写像のことについて聞いてみた. とても有益な助言を得ることができたと思う. が,同時に,自分が坪井先生のことを全く分かっていなかったということも分かった. セミナーのときにちらっとメンガーカーブの話をしていたのは,ちゃんと理由があったのだ. 反省.
位相空間論シンポ@つくばの二日目.宿舎から講演会場までが遠い遠い.一応歩いてる場所は ずっと学内なんですが,何だか日本一の広いキャンパスを誇ってるらしいので. 歩いた感想はひたすら「暑」ですな.
最初の嘉田さんの発表が楽しかった. 英語の発表だったが「Topology and its Applications のダウンロード人気ランキング に私の論文が載っています.何でこんなに多くの人が私の結果に興味をもつのか疑問です. きっとタイトルに引かれたのでしょう!(Maybe they are curious about the title!)」 というのが面白かった.How many miles to $\beta X$? というタイトルのことだ.
世の中に dominating number という定数があることを知った. ちょうど π が 3 と 4 との間にあることが知られているように(?), dominating number は \omega_1 以上 2^\omega 以下のある数である. こういう無限の「定数」の間の大小関係がどのようであり得るかを 嘉田さんは強制法で調べたりしているのだそうだ. ちなみに池上君のことをよくご存知とか. 池上君の前で発表するのは「怖い」らしい.
南アフリカの Gutev 氏の selection についての話.
簡単にいうと,set-valued function Y->P(X)
から,うまく点を取り出して point-valued な連続関数 Y->X がつくれないかという
問題である.Gutev 氏が問題とする selection はより特殊なものである:
set-valued function の定義域は値域 X のベキ空間(空でない閉集合全体)2^X
であり,包含写像 2^X->P(X) を set-valued function と考える.
この selection は一個の空間 X に固有の問題であるから,selection の全体 Sel(X) が
X の性質をある程度引き継いでいるのではないかという問題意識が成り立つ.
このような設定のもとで,selection の数は一般に非常に少ない.
例えば X が連結ならば,selection はたかだか 2 個しかない.
X がコンパクトなら,selection の数は 0 か 2 である.
しかし, X が 0 次元のような「バラバラ」な空間だと,selection はより豊富にある.
そこで色々な問題を考えることができる.
例えば,次の問題は興味深かった:「各点 x\in X に対して,次のような selection は
あるか?『x を元にもつ閉集合からは,かならず x が選ばれている.』」
これについて,Gutev 氏は,このようなことが可能な X は
第一可算の仮定のもとでは 0 次元に限る,ということを示したのだそうだ.
Arkhangel'skii 氏の基調講演.等質(homogeneous)な空間についての 問題提起である(ここで等質とは,任意の二点について,一方を他方に移すような 空間の自己同相があること).一見等質性のない空間でも, それを無限直積すると,等質性をもつことがよくある(例:単位閉区間は 等質でないが,Hilbert cube は等質).そこで次の問題が提起される: 「空間 X に対して,X^\tau が等質となる濃度 \tau が存在するのは,どのようなときか?」 このような空間 X を power-homogeneous という.
位相群が「よい」位相的性質をもつ理由の一つに等質性が考えられる. そこで,等質性だけから,いくつかの implication を導くことができないか? たとえば「コンパクトな点列空間は第一可算」という主張は等質性を仮定すると正しいか?
懇親会.もっと積極的にいろんな人に話しかけるべきだったな,と後悔. 保坂さんから CAT(0) 空間の定義を聞きました.
位相空間論シンポ@つくばの一日目.最初,場所が分からなくて暑い中学内をさまよい歩き, だいぶ汗をかいた.事務室の人に聞いてやっと分かった.
10分遅れで入った講演会場で,何気なく座ると目の前に Arkhangel'skii 教授が (この人の業績は,たとえば「こだま」で見ることができます). そして,その前に座っておられるおじい様は,まさに草創期の人,長田潤一先生なのだった. このように顔ぶれが豪華なのは,40周年を記念してのことのようだ.
最初に話していた人は,このシンポジウムの歴史的経緯などについて話していた. 名前は知らなかったが,かなり昔の人であるらしい.講演直後に座長のN先生が 「日本の general topology の黄金時代のことを話していただきました.」 と仰ったのがなんとも意味深だった.
長田先生の講演,Arkhangel'skii 氏の講演,保坂氏の講演を聞いた. 保坂氏の講演は,「Coxeter 群と鏡映群」という題目での入門的講義. とはいっても僕は何も知らないので十分楽しめた. いきなり最後に,CAT(0) 空間が定義なしに出てきた. 坪井研裏セミナーでMさんが話されたタイトルにあったような.
学内の宿舎へ.なかなか設備は良かった.すぐ近くの学生宿舎よりは大分良さそう.
筑駒の音楽祭は完全にスルーしてた. 自分にはもうよく分からない内輪ネタとかで盛り上がっていたりしていたのだろう.おそらく.
しかし,457のTさんとHさんは結び目の話をよくしてるなー. 結び目が論文を次々出さなきゃいけない分野だという評判は,やっぱりその通りなのだろう.
とりあえずキター!!
今日のチューター室は楽しくできました. ベッドは返品不可につき,色々調整して使うことに.
ホテルのベッドのようだと喜んだのも束の間, マットレスが体に合わなくて腰痛になってしまった. 5万円もするのだから,使う人のことを考えて作ってほし いものである. どうも柔らかすぎるために,体が「くの字」になって, 腰のところに荷重が集中してしまう,そのような原因のようだ.
返品できるか問い合わせなくては.
今日のチューター室はかなり暇だった.
チューターにコンピューター関係の研究をしている院生がいて,
その研究発表の練習相手をしたりした.
向こうでは「プレゼン」とそれを言うようだ.
確かに,パワーポイントで次々画面が切り替わっていく様は,
「プレゼン」という言葉がふさわしいように思う.
数学では発表とは言うがプレゼンとはまず言わない.
ビジネスの世界とは一線を画していたいという気持ちが働いているのかもしれない.
書き忘れたが昨日新しいベッドが来た.
ああだからここをこうじゃなくて,こうするのね.
ぴったり逆じゃなくて,逆に近づいていけば,最後はほんとに逆になるのね.
ちなみに修論を考えているのではありません.
今日はセグの継続試験というのがあった.考えてみれば久しぶりの試験である. 恥ずかしながら,つまらない勘違いをして,3問のうち 2問は間違ってしまった.問題を見て解けないということは流石に 少なくなったが,計算問題で正解を間違いなく導出する能力は全然上がっていない. 微小な間違いだとか思いそうになるが,思ってはいけない. 高校生は本質さえ踏み外さなければ 計算間違いが許されるなどとは思っていないんだから. と百度くらい自分に言い聞かせてみたが,やはり他人から言われないと効果がないようだ.
或る仏蘭西人が書いたという仏蘭西語の論文 (その人は露西亜語で書くことこそあれ, 決して英語で論文を書くことはない.書簡もこちらが英語で書くと 仏蘭西語で返す.何という拘り様!) をポンと渡されて,仏蘭西語は読めるかとの問に 「ブルバキのトポロヂー・ヂェネラーレしか」と答えたら, 読めることにされてしまったらしく,どうも読むことになりそうだ. その論文の到るところに RAV と書いてあるのだが,これが ANR と同義なのに 気づいたのは家に着いてから.あぁ R\'{e}tractes Absolus de Voisinage ね. 慣用の略語まで仏蘭西語式に略されるとさすがに変な気分だ.
第一・第二不完全性定理の証明の概略というものを追った.
当然のことながら,色々埋まっていない.
髪を切った.切るのには結構時間がかかった.その間ずっと座っていたので,眠くなってしまった.
「座り疲れましたか?」と聞かれて,「はい」と答えてしまった.
別にうどに詳しい訳でもないんですが.地下室栽培と日に当てたのがあるというのを ホワイトアスパラとグリーンアスパラみたいなものだと「は―」に説明したら, ホワイトアスパラってどんなのですかって言われた.あー,もぅ.
今日の三枝さんの話はさっぱり分からないつもりで来てみたのだが, どうして結構分かった気になってしまった. 最後の環論も何か分かった気がした.まあ僕に分かる位だから簡単なことなのだろうが.
TA以外に何かやったっけ.う〜ん.
Geoghegan (ゴーガン)という人の論文を読むと,僕と坪井研との接点が見出せる ように思われました.
早寝早起きの日が時々あって,それから段々就寝時間が遅くなって,ついには 昼間に眠くなって,再び早寝になる.
意外に無理のないサイクルのような気がします. て,体内時計が 24 時間にできてないから当然なのでしょうか.
俣野先生のTAで僕が思いつきで作って出した問題が 実はえらく難しくて大変でした.
「多項式にスカラー行列でない
2 次正方行列 X を代入してゼロになったなら,その多項式を割る 2 次式であって,
X を代入してゼロになるものがある.」という定理があることをセグで知った.
というか,セグの出版している本にそういうことが書いてあった.
しかし,このことがそのまんま書いてあればいいものを,全称量化なのか 存在量化なのか曖昧で,しかもどちらの意味に解釈してもどこかおかしいような 書き方をしてあったので,上の内容を読み取るのには時間がかかった.
> いまどき季節にしかないなんて、どうやらうどというのは
> 季節の趣が深い食べ物のようだ。うどの季節が待ち遠しい。
あれ,知りませんでしたか?
> 「私好きなんですよね、うど。」
って,その時はタイムリーで季節感のあるネタだと思ってたんですが.
とにかく,もう今年のうどは終わりましたよ.
位相群セミナー.位相で微妙な,しかしここでは重要な点における勘違いをしてしまった. 来週から密かに単発ゼミがはじまります.
もう何も覚えてない,埋没せる一日.
ありえない写像のくっつけ方だな.
開じゃなくて閉でもくっつけられるというのが,連続写像の融通が利くところな訳だけど, そうでないときでも,くっつく時はくっつく.こう言うと当たり前だが.
つくばが午前中で終わったと思ったら,帰りのバスが遅れて,家に着いたのは 結局平凡な時間だった.
並行でコーヘンを読んでいる.一般帰納関数の節を読んでいるが, (内容がというより,どちらかというと日本語として)難解である. 文章は饒舌であるが,数学的内容には贅肉がみじんもない,そんな感じである. リアル・コーヘンはやっぱりすごい人なんだろうな.
今更の話題だけど,ノザワ君が僕より先にポーランドに行くことになるとはねぇ.
ノザワ君の持っているレクチャーノートでは一つの作用素を定義するのに 一冊の本を費やしているらしい.やはりそういうのは定義する前に, 「定義されるべきもの」が頭にあって,それを定式化しようとするんだろうけど, 何重もの技術的困難が立ちはだかって長くなってしまうんだろうか.
一旦理論が構築されてしまうと,それの満たす性質を半ば公理のように扱って, それに到る過程はほとんど忘れてもよい,という性質の数学もある (ような気がする).
しかし,最近,これを公理と認めると明らかとか,計算すると分かるとか, そういうのでは納得しない根性が身についてしまった感じもある. 推論の糸が,何かの図形的な必然性に結びつかないといけないような気 がするのである. まぁ泥をこねるような数学が好きになってしまったんですから仕方ないですかね. とはいえ,すべては集合論的に構成される(したがって,数学のいかなる 矛盾も集合論の矛盾を含意する…そうであることを確信しうるように, 理論を追っていかなければならない)という信念も依然として強い訳で, そういう人は珍しいのかもわかりません.
今日もトポロジーの話でご勘弁ください.
恥ずかしながら,位相的議論で変な思い込みによる勘違いは 自分はあまりしないものと思っていた.しかし,今日は見事に間違えた. 「連続単射の像が閉ならばそれは閉埋め込み」と,ここまで問題を抽象して書けば 明らかに間違っているのだが….自分自身が理論のチェック機能の一端 を担っていると考えればゆるがせに出来ない事態.
「今日は〜」で書き始めるくせがあることにやっと気づいた.
今日はチューター室に来る人も少なくてゆっくりと勉強ができた. 昨日,三角形との格闘が終わったこともあって,かなり精神的に楽. 火曜日はコーヒータイムがないようだ.
今日は一日調子悪かった. やまもとさんに「何か面白いことありませんか」と言われて, 何一つ面白いことを思いつかなかった.不覚なり.
今日は久しぶりにF本君と話した.F本君によると, Saunders MacLane 氏がお亡くなりになったそうだ.MacLane 氏のように 諸分野を広く眺める視点を持った数学者は貴重な存在であり, 非常に悔やまれることである.「数学の基礎についての論争」からの引用に なってしまうが,MacLane 氏は強制法が層化によって説明できるという重大な発見が, 数学者一般にあまりにも知られていないと指摘している. これは非専門家としても十分注目に値する発見であり学ばれるべきだと,僕は思う (と思っていますが僕は何も勉強していません!).
それとは別の話で,I上君の勉強法についても聞いた. もうとっくの昔から聞いたり見たりしていることだけど,やっぱりすごいと思う. この前すごく久しぶりにメモ無しで発表して分かったのだが, はっきり言って,見ながらやるのと理解度に格段の差が出来る. (もっとも,証明の構造は線型でないので,これを順番に並べなおすという 作業で本質的でない頭の使い方をすることもありますが,これは全体に比べて 無視できる量でしょう.)
更に最近では,I上君は,(伝聞ですので,間違ってたら済みません) 定理のステートメントを見たら,それを帳面に写してから本を閉じ, まず自力で証明を考えるらしい.もちろんそれは難しい訳であるが, この作業を行うことで,後で読む証明の理解度が格段に高まるのだそうだ. きっと「ここでこうすることの必然性」とか,そういう論理的なフォローから 抜け落ちることがこの作業で分かるのだと思う.何か非常に納得させられた. が,私は分身できないので,この方法でI上君と同数の セミナーをこなすことはできないだろう.
せめて,メモなし発表には努めたいものである.
オトゴー氏来日だそうだ.
今日は計算用紙をホッチキスでとじたもの(通称ペーパーバンドル)に 変な三角形の絵を書いてあーとかうーとか言っていたら一日が終わってしまった.
今日はトポロジー関連の勉強は一つもせずに,「コーヘン 連続体仮説」を読んでみた. 完全性定理の証明が圧縮して書いてあって,理解が深まったと思った. これを最後まで読む時間があればとつくづく思う.
まじねむい.ところで東京←→つくば間のバスは下りが速くて上りが遅いんですよね. 上野駅停車やめてくれ.
今日はあるレンマの証明が分からなかったのでそれに関する発表をした (聴衆には基本的に既知の内容ばかりなので,何を発表するのかは なかなか難しい).先生から修正案がすぐに出てくることもあるのだが, 今回は結構難しそうだ.ちなみにこの証明の元ネタは昨年のトポロジーシンポジウムにも 御登場の Toru\'{n}czyk 氏のもの.しかし氏の論文を読みさえすれば証明が分かるか というと,そこまで簡単ではない.General topology においても幾何的な分野では, 証明はガイドラインだけ記されて詳細は読者に委ねられるケースが多い. 要は書いてあることが本質であって,これ以上書くといたずらに繁雑になってしまう という著者の判断が働いているのだと思う.別に悪いことだとは思わないが, 一つの壁ではあると思う.レクチャーノートもその壁があることを意識して書かれている のだろう.
今日のなんでもメンバーの到着順は,まるで計画でもされたかのように怖くない順だった.
「○○○ 君,○○ー○ の定義って知ってる?」
「知りません」
「○○○○ かつ ○○○○○○○○」
「その ○○○○○○○○ って何ですか?」
「知るわけないやん」
(解説)おそらく準必修と言ってもよい定型的会話.
というか,何か僕も類似の会話をしたことがあるような気がした.
というか,これでも伏字になってない気がする.
今日は俣野先生が講義している間にプリントの間違いを直すために院生室で TeX を 打って講義が終わる前に先生に持って行ったりした.
最近質問にくる人が増えてきている.常連も何人かいるようだ. ここでの教え方は普通の高校数学よりベクトルをよく使う訳だが, 別にベクトルが重要重要と教えたいのではなくて,常備すべき道具として ベクトルを持っておくと必然的にそのくらいの頻度で使うことになるのだと思う. しかし,そうなってもらうには,ベクトルを殊更強調しているかのような教え方 をせざるを得ないのだろう.
今日来た生徒が持ってきたプリントに
「表が1/3,裏が2/3の確率で出るコイン」というものが出てきた.
さすがに有り得ないと思う.
今日はちょっと寒い雨の日だった.それと今日は Stone-Cech コンパクト化と 極大フィルターに関する話を何回もした気がする.$l^\infty$の双対は $l^1$を真に含むどころか,濃度が違うようだ.
位相群ゼミで位相群がはじまった.今日は定義中心で西本君には物足りなかったようだ. $\sin x+\sin \sqrt{2}x$の上限が 2 であることの証明を書くのがすごく大変だった.
相対的重心細分に何日かけてんだろ.しかも研究ではない. モデル論入門みたいな感じのPDFを印刷して気を紛らす. また印刷しまくりんぐの生活に戻るか.
卒業五年後にして初めての同窓会. 特に話すことなしというか,そもそも同窓会が他愛もない話をする場所な訳でしょうが, 他愛もない話をする意思のない私が来る場所ではなかったというのが正直な感想です. 自分とよく似た境遇の人がいるのなら,また話は違ったのでしょうが.
この日記もワケワカランなりに見てくれている人が同期に少なくとも二人いるようだ. とりあえずここ一週間僕の勉強は停滞しています.
同窓会は明日でした.昨日の晩に気づいて,間違えて会場に行くヘマは避けられましたが. 今日はM氏の読んでいる本の descriptive set theory に関するサーヴェイが分からなくて Kuratowski を参照したり.
Kuratowski も読みたい本の一つですけど,これ読んでたらきっと修論書けません. もっとも,ここでの Kuratowski には色々な別のものを代入しても正しい訳ですが.
僕の「は―」使用回数は本家より多いと本家が言っていた.
今日は調子悪い.寝よう.
だめだ.相対的重心細分でずーぅと引っ掛かったままだ.とりあえず, 「ボヘミアン・ラプソディー」とかで気を紛らわしながらやります. 明日はTAハンコを押さないとな.
相対的重心細分.むむむぅ.
解析の問題のネタがかなり枯渇気味.それでも何か作ってくると 俣野先生は良い問題だとほめて下さるのでうれしいことだ.
さて,今日はゲルファントの定理終了.同時に位相群の双対定理の準備が終了. どページを見てみると準備期間5ヶ月ですか…. まぁ関数解析のセミナー(初修者向け)が 5ヶ月で終わったと思って安心することにします.
ゲルファントの定理の証明をあちこちを見て完成させた.
さーて最終章だー.
どうでもいいけど最近往復がいつもメガライナーです.さ○とー君と違って ロンドンに住んでる訳でもないのに一週間に二度も二階建てバス に乗る生活を送ってるなんて,よく考えたら奇妙なもんだ. ほとんど寝てる訳だが.特に,高速道路走行中に起きてるのは本当に難しい.
いやぁ準備がほんとに足りなかった.というか,毎回,準備しなくても 間違いの訂正をやってれば何とかなる, と思っていて,そのために本番であわてふためいている気がする. 今日なんか議論が必要な点をよく考えないで素通りしてたし. これじゃ学部生ですよ.と,周りに怖い先生がいない分自戒を込めて.
今日思いついた言葉:「平面上の怪虫,pseudo arc.」
坪井研の後,K会のセミナーまでの時間つぶしも兼ねて喫茶店で勉強していたら, 僕の腕時計が遅れていたらしく,おもいきり遅刻してしまった. 18時15分くらいに着いたつもりだったのだが.どうも僕の腕時計は, 最近,僕の見ていないところで仕事をさぼっているようだ.
で,は――の発表.まぁ最初から細かいことは分からないつもりで来ている訳ですが, 発表者は一切絵を描いていないにも関わらず僕が理解できているのは絵だけだというのが いやはや何ともって感じ.そういえば,普遍被覆が存在するためには 局所弧状連結,半局所単連結が要る訳ですけど,Fathi の論文では測度保存同相群の 局所可縮性を言うことで,さっきの仮定を確かめてから普遍被覆をとっているんですよね. こういう条件を知っていることは別に無駄じゃなかった訳です.
数理の一階でぼーっとしていたらのざわ君に会って,「学振の書類出した?」 と聞かれたので,これから出すと答え,のざわ君と一緒に院生室に行った.そしたら, 引き出しの中にあるはずの学振の書類はなかった.「あ,そういえばもう出した.」 そう,僕はその時,つい十分前ほどに学振の書類を出していたのである. そして暫く,扉の向こうでやっている授業の様子を見ていたり掲示板を見ていたり していたら,書類を出していること自体忘れてしまったのだった. もう最近物忘れがひどいなぁ.
で,飲みです.たぶん名目は学振の提出日ということですが. 沖縄料理屋で僕だけが刺身とか和食っぽいものばかり注文してました. 「どなん」はちょっと強すぎますねぇ….
しかし,は――の日記を毎晩読めるということには平和を感じますね. ときどき「どフィルター」も使ってみては如何でしょうか.
大体書けたか.しかし,3年目の計画という全体からすると一番どうでもよさそう な場所が気になってしまった.明日直す.明日提出.明日TA.明日耳鼻科. 明日勉強.
段々部屋の環境が整ってきたので,そのうち写真を公開しようかな. ベッドを新しくしてからにしようかな.
しかし,セグの線型代数の話に明快に答えられないとまじ凹むなぁ. (ちなみにセグの用語は「線形代数」です.私はすぐ書き間違えます.) 高校数学の問題が分からないことより凹む気がする. それにしても今日の質問者は多かった. 暇な時間にやっとけと言われてた添削もできなかったし,ましてや自分の勉強は 全然出来なかった.超ピンチ.
某書類も自分ではおよそ納得のいく文になった.
今日の定理: 「セミナーの内容を発表者と聴衆が共に分かっていない場合, 聴衆の方が早く内容を理解する.まして,聴衆が予め内容を 理解している場合は目もあてられない.」
研究計画を一気に突き崩すような結果が "Open Problems is Topology" に 書いてあって寿命が縮む思いをした.どうもこの結果は明らかにウソのようで, 原典をあたるとそのような結果はどこにも書いてないのだが…. "Open Problems..." の編者の間違いだとは思うが,気になる.
あー,もう少しだが…残りを書く前に一眠りした方がいいかな,学振の書類.
十七年間付き合った学習机を捨てて新しい机を導入.
それに伴って書棚を動かすのに,蔵書を全部取り出したのだがこれが大変.
取り出した本をちゃんと積んでおくのが途中から面倒になって,
半ば八つ当たり気味に棚から出した本を床に放り投げてしまった.
それで,部屋は一時地震直後とみまごうばかりの惨状に.
そうした本を片付けて,
末永い付き合いになるであろう机を組み立てて,書棚を移動し,
本を元通り入れ直したら,もう夜十一時.勉強する気力なんて残っとりません.
まあともかく,これで研究環境が整ったって感じだろうか.
気分としては新居に移ったつもりで,
何を捨てるかよりも何を取っておくかを考えたつもりだ.
新しい机は細長い.二人座れそうだ.近々,ベッドも細いのに替える予定.
そしたら空いた所で飲みとかセミナーとかができるかも?
集合論のS氏のページを久しぶりに見てみた.すると,いくつか 新しいことが書かれていた.中でも,某ウェブサイトで公開されている, 集合論の矛盾を解決するとした「正しい新理論」 (ちなみに私はそのウェブサイトを学部二年後期に既に知っていた) に関する批評には,やはり目に留まらざるを得なかった. それはさておき,エッセイの文章の端々から読み取れる 氏の研究に対する態度に関しては,僕も共感することしきりである. 世の趨勢がどうあれ,自らの問題意識を追求すること. とにかく自らの好奇心そのものをアピールすること. 明日書く書類はこれでいこう. ていうか集合論に転身しようかと本気で思いかけたし.
メガライナーで,東京駅からつくばに瞬間移動(寝てる). 東京駅までが短くなるといいんですが.
ここはどうするんでしょう,と工事中のところを説明してたら, 「あれ」と言えば通じそうなくらいポピュラーな方法でできることが分かった. 「このやり方毎日のように使いますよね.定理にならないんですか?」 て言ってみた.
坪井研は分かっていないことがバレバレな発表をしてしまった. もっとも分かっていないことを隠す意図も無かった訳ですが. なにしろ,論文の最初の概要のところだけ読んで,内容に一切触れない訳ですから 数学的内容はかなり少なかったですよね…. つうか,こういうのも何ですが英語の読解がほとんどでしたねぇ…. もちろん無限次元の方に大半の時間を 使っている関係で読めなかった訳でして,内容や用いられるテクニックには興味 が大いにあります.はい.
学振の書類は土日に…うん.できれば一日で勝負したいところだ.
さのの発表.うーん,あれだけでは不動点公式になっていることが分からなくて残念だ. 入江君が登場してた.最近,なんでもは若くなってきてます. あと一年位すると,また雰囲気が変わってくるんでしょうかね. 若いといえば,はーは若者の特権を駆使しているようだ. COEセミナーの人も三年と聞けば相当気を遣ってくれるでしょうね…. とはいえ自分が三年に戻りたいかというとそんな気もあまり無い訳ですが.
セグチューターは相変わらず駄目でしたね.さすがに一度に三人の面倒を見るのは 難しすぎる.確率わからんし.たぶん伊藤清「確率論」とか読んでもこんな問題 が分かるようにはならないんだろうなぁ.しかしそう考えてみると 確率論って分野は一般人には相当謎ですね.
Z-set について.ノルマはこなせていないが,さすがに毎日やると進み方が違う. これを半年前からやっていれば…. なんかつい十日ほど前までは位相ベクトル空間論の本の通読を試みたり, ほんとに時間の浪費に近いことやってたからなぁ…. フィルターとネットの間に十全な対応を成り立たせるためには, ネットの添え字を有向擬順序にしなくちゃいけないとか,オタ知識が増えましたが. ところであの本,Hausdorff くらい仮定してみろと.
今日はチューターの久しぶりの勤務.線型代数入門っぽい講義もあるらしい. 基底に関する座標表示とか,いろんなことを 中途半端に教わってる状態だからどうにも教えにくいですねぇ. 「$X, Y$の基底」と書いてあったのに,どう見ても$X$も$Y$もベクトル空間ではない. よく見ると,「$(x,y)$の座標表示を$(X,Y)$たらしめる$\mathbb{R}^2$の基底」 という風に解釈すると良かったようでしたが,これが分かるのに何十分も掛かりました. やっぱりチューターの仕事はそれなりにセグのやり方への慣れが必要ですねぇ.
で,質問に答えていたせいもあり無限次元は進まず. しかも ANR 理論のムズいところが出てきた.うー. ここが分かるのは数年後かな.そして間違いも続出.普段なら この辺を繕う仕事も勉強のうちとやっているのだが, 今回はスピード重視なので,分からない場所では ノートに「工事中」の立て看板の絵を書いて先に進んでいる.
で,某日記からの拝借ネタ. TFS のあの先生が新作発表か?
今日は Bing's shrinking criterion.この前の発表の Bing のアイディアを定式化したような 雰囲気のもの.この辺の議論は完備性に思いっきり依存. 狭義のトポロジーでは距離の演じる役割は二次的なものと信じている. 非コンパクトな空間では互いに一様同値でない色々な距離を使うか,被覆で押さえるか. いずれにせよ,特定の距離だけでは不十分なこともある.
松尾先生は「『位相空間が完備』と言ったら,それを言っている人がどんな偉い先生でも,間違いです」 と仰っていた.確かにこれだけでは,意味が不明確である.もしこれを話している人が, 位相空間に完備という概念があるものと思っていたのなら,まずいと思う. しかし,実際には,ちゃんとした意味のあることを便宜上「空間が完備」と言っている場合は実に多い. それらは大抵(位相群などで)一様性が何らかの構造で決まっていて,それについて完備だという場合か, あるいは完備距離付け可能か,ないしは Cech 完備 (Stone-Cech コンパクト化内の G_δ集合をなすこと.稀)か,といったところだと思われる. まぁたしかに「空間に隙間が無い」という意味で「空間が完備」と言いたくなる気持ちは分かる気がする.
今日は Hilbert 多様体の位相的分類がホモトピー的分類に帰着されることを示す 「分類定理」という大定理.大定理のオンパレードもここで一段落か.しかし写像を被覆で押さえる議論は 少し頭がぼーっとしていると間違えそうだ.
開埋蔵定理と結び目解消定理が証明されたように思った.という訳で今日は記念すべき日.
ちなみに後者の方は英語で unknotting theorem と呼ばれているだけで
この呼び名が適当かは知りません.
個人的には,アイソトピー拡張定理と言った方がいい気がする.
開埋蔵定理はまじ偉いですね.でも,ここまで来れば,さもありなん,って感じですね.
何を直積しても,ホモトピー的に自明なものは大抵吸収されるみたいですから.
今週から,午前中にMさんによる「ウクライナ本」セミナー.
超レア本ですよこれ.多分,ウクライナに 発注しない限り買えませんよ.
しかし,この本もレアだが,この本の読者層も超レアと来ている.
一応定義から書いてるつもりのようですが
第一章から間違いまくりの証明省きまくりですよ.
しかも題材は無限次元多様体の absorbing set と来たもんだ.
こんな本じゃあ人は育たないよねぇと酒井先生も苦笑しておられたが.
一体誰が対象読者なんでしょうと聞いてみたら,物をよく知っている専門家ですって.
日本の対象読者って,この研究室に限られてたりしないんですかね….
まぁ,すごいことです.
ちなみに僕は専門家には入りません.念のため.
午後は僕の発表.しかし,これがまことに杜撰なものであった.
一応,ここ数日でごろごろしながら考えたことを発表しようかと思ったのだが,
あまりに面倒なので(本音をいうとノートを見ないと内容を全然思い出せず,やったとしても
ノートを見て白板に写して終わってしまう),
しかも聴衆が先生のほかに二人いらっしゃりこれに付き合わせてしまうのもどうか,
と思ったので,最終的にはノートのコピーを配布することに.
しかし,時間が余ってしまった.「他にやることは」と先生に言われ,やや焦る.
そこで,先生のレクチャーノートの証明が埋まっていない部分を説明し,
これこれが連続になることが分かりません,と叫んでみる.
先生がやってみる.或る特定点での連続性が出た.しかし,他の点は,分からない,
意外と簡単かもしれない.連続でないとしても,それを見ることは何とかできる気がする.
けれども,それを考えるより進まなくてはいけないんでしょうねぇ.悲しいことに.
とにかく,明日から,高速でノートの残りを読みます.証明が埋まらなくとも. 一日4頁です.と書くと全然大したことないように見えてしまうなぁ. まあ有能な人にはこんなことは何でもないのかも知れん.しかし僕は僕.
あと,ファティ.単純群と完全群がごっちゃになっていて,というより,「単純群」という 言葉しか頭に無くて,それが世に言う単純群の意味なのか,完全群の意味なのか, それとも文脈に応じて両方の意味があるのか,が分からなかった. ネットで調べた.すべては明らかになった.
やっと$k$が閉写像になった.$U$の取り方をこう変えればよかったのね. もう夕方じゃん.カラーをつなげ.開埋蔵定理と結び目解消定理がすぐそこだ.のはずだ.
今日は$k$という写像がいつまでも閉写像にならないので, ベッドでごろーんとしたり変な絵を描いたりしながら考えていた.
ノートが工事中だらけ.
今日分かったこと.
夕飯後のセミナーは と て つ も な く 眠 い.
今まで夕飯をセミナー後に食べてたから気がつかなかった訳ですが.
今日は,はー,さの,ど,ひぐちと夕飯を食べてからセミナーをやったので
これを身にしみて感じたわけだ.
おまけに今日は計算が追えなくて詰まった.
これはノート頼みの発表の最大の弱点ですね.これに対する最悪の対処法は
途中過程をやたら詳しく書き込むことですが,それだけはやりたくない感じ.
それにしても,ノートに書いてあることの意味が分からない
ときの精神状態は何度経験しても寿命を縮ませるものがある.
yasu などが見ていたら,それ見たことか,といったところだろうか.
調布の図書館に Gelfand-Mazur の定理の証明はないようだった. (とはいえ昔はここの数学の蔵書にはかなり圧倒させられたものだ. ここにある本をすべて知り尽くすのは難しい.しかし, 一部でもはみ出るのは簡単なことなのであった.) という訳で,そこはほっとく. (大島先生と小林俊行先生の「リー群とリー環」が分厚い単行本 になって置いてあった.とりあえず前書きだけ読む.)
あぁ,結局位相ベクトル空間論とか読んでしまった. 内容はたぶん薄い.けど,進まない.何だ,これは. 反例も,載せていいのかかなり微妙なものが載っている. 密着位相関係とか.(さいとー君とセミナーをやっていると 本に書いていなくても出て来そうな気がした.)
今日はノザワ君から,一つの,親切な忠告を受けた. まず何から始めようか….
非有界作用素って,やれ定義域は稠密か, スターを取ると定義域は何か,って感じで (有界作用素の素直さに比べると)まるでハレモノを扱うみたいですよね. ここまでして理論を作ったってことは よほど応用上の必要があったんでしょうねぇ….まだ慣れません.
13時15分坪井研15時25分→15時57分セグで間に合った. 野沢君にばかり任せてはおけん.そろそろ何とかせねば. 段々内容/発表時間が増大していって細かい説明ができないのは悲しいかな現実ですわね. 無限次元ももっと飛ばしたいのだが,
・分野の性格上,構成が重要である.先人のアイデアを十分に吸収する必要がある.
・コミュニティが狭小なため,一人一人の誤りのチェックに対する責任が大きい(と勝手に思っている).
・眠い.
・他のことがしたくなる(他の本が読みたくなる).
等で全然進まない.困ったことだ.
ダウンロードした論文のタイトルページを作成するためのテンプレート titlemakerを作ってみた. ちなみにただの TeX ファイル. 使い方は推測されるとおり. なお,jsarticle になっています. 短いタイトルは \papertitle で,長いタイトルは \papertitlel で出力するといいでせう.
ねむい.無限次元進まん.
ねむい.やばい.ねむいと言ってるうちに一日が過ぎるなんて.
給料は入ったのですが,この額ではまた一ヶ月後に窮地に陥るのは必至ですな. とはいえ基本的に親元なので,幸か不幸か,何とかなってしまうわけですが.
位相群ゼミに新参者が登場.ついこの間まで高校生だったんですか…. いや驚いてるのは数学的知識がある/ないということではなくて, この歳で「だいたい分かる」の境地を身につけてるということなんですが. (まあ,「だいだい分から」ざるを得なかったのかもしれないが.)
ルーシーのバータイムは別に廃止になってなかった.しかし,僕の好きな スパゲティはメニューから消えていた.
それにしても尼崎の事故には驚いた. そういえば日比谷線の事故のときに「車体が(強度が鋼に劣る)アルミなのがよくない」 という明らかに的外れな意見を言っていた人がいたが, 今回も「ステンレスが…」とか言う人がいるのだろうか. 止まった車両の配置が曲尺のように折れ曲がった様子は ICE の事故を思わせますね. とりあえず70キロ程度で突っ込んでもあのようにはならないのは確かな気がします.
関数解析というか作用素論つうか.トレースクラスの定義があっているのか 間違っているのか分かりません.
今日は人生で一番多くのものを捨てた日ということになるのだろう. 中学と高校のときの授業プリントの類は,保存していても何らいいことがないと 分かったので一斉廃棄.授業が僕に与えてくれたもののうち 知識的なものは必要な本を読めばすぐに手に入るし, そうでないものは,そもそも物として保存できるものではない. 小学生のときの変な学級新聞とか,遠足の感想文とか, そういうのは自分の頭の中に留めておけばいいし(あと微妙に恥ずかしいので) みんな処分.鉄道関係書籍の多くも処分.グラップラーバキのほぼ全巻揃いも処分. 停車場(鉄研の部誌)は気に入った号を除いて,これも処分. 時刻表もほとんど見る機会がないため,また資料的な保存はどこかの図書館が やっているはずであることから,やはり処分.
小学校一年生のときから十七年使った学習机も処分が決まった. 成長とともに机の面を段階的に上げられるという機能がついているのだが, 逆にそのために強度に欠けていて,脚がずっと斜めになったままだった. いくら思い出が詰まっているとはいってもこれ以上使い続けていいことが あるとは思えない.
関数解析をやるつもりだったがその時間はまったく無くなってしまった. まあ自分の部屋にあるものの四割は捨てたかな. 捨てるのに病みつきになってる感じもある.
つくばは遅刻常習犯になりかけてるなぁ.いい加減改めないと. 今日の遅刻の理由は一応,van Mill の論文集の製本だったのだが,そんなのいつでもできるし.
ウクライナ本のコピーをもらった.バインダーに入れるのが慣習なのか穴があいている. とりあえずこの本はアマゾンでは買えません.数理図書室にもおそらくないでしょう.
なんでも.佐野くんは結構勉強してる感じだった.ENR って任意の埋め込みに対して何とか という書き方にならないんですかね? 数回あほな質問をしてしまった. 次回は 3 週間後.
この日は骨のある質問をしてくる生徒がいた.合同式で法と互いに素な整数 で両辺を割っていいってのは単に逆元をかけているだけだということに気づくのに 随分時間がかかった.初等整数論は本当にまるっきり分かっていないようだ. ところで「合同方程式」なんていう不思議な用語が 高校数学(+α?)にはあるんですねぇ.こんな新しい単元? を導入するくらいなら Z/nZ のようなものを本当に導入した方がずっと易しいと思うのですが.
朝起きてメールチェックしてみたら,大先生からのメール.
Dear Professor Yamashita,
As I already informed you that I received a positive referee report on your paper. Nevertheless the referee requires a substantial revision. Please read his remarks and send me a revised version.
Best regards, Alexander Dranishnikov
これは,えーとそのー,某ネタの出版が確定したという意味でしょうか?
ところで僕は professor ではありません.
というわけで(バイトから帰宅後),添付ファイルを開けてみる.
This paper presents two topological spaces $X$ and $Y$ such that their topological sums $X\sqcup X\approx Y\sqcup Y$ while $X\not\approx Y$. The result is not very deep but it is very cute and to the best of my knowledge, this problem has not been addressed before. Examples like these are what make general topology such an appealing subject, at least to me, and I suspect that many readers will enjoy this paper, ... if properly presented. I recommend that the paper is published in the Proceedings of the AMS, on condition that the presentation is significantly improved.
数学的な成果を cute とか言うんですね….
あと,論文の書き方を significant に improve する必要があるそうだ.
この後は具体的にどこをどうするという話が書いてあるようだ.
面倒なので後で読むことにする.
しかしなんといっても功績は 99% 山本さんですね….
位相群セミナーが昼からだと勘違いしていて,しかもヤスの授業は午前中だと 勘違いしていて,数理に行ってみると辻先生の整数論しかやってなくて, まぁいいかと辻先生の授業に出てみる.というより授業の場に居合わせてみる. 内容はさっぱりだった,というより,初めから内職をしていたのだが, 辻先生が「ここはどうしてかというと…う〜ん難しいですねぇ」と言って 説明を流したり, 先生が詰まっているところに,どういう訳か,やまもとさんやはぎはらさんから助け舟が 出たり,内容以外のところでかなり楽しめた.
午後は図書館で閉グラフ定理の証明を調べて,夜は位相群の発表.帰って,寝る.
「位相群」発表のための関数解析の調べ物をして一日が過ぎる. うーむ,一回で一節は無理だ.
昨日「位相群」用の DVI を開いてみたら,明朝体がすべてゴシックになっていて, それをどう直したらいいか分からなかった.そういえばここ二週間ほど, ウィンドウの右上の×印もrとかいうアルファベットになってるし. どうもパソコンの様子がおかしいようなので,重要なデータを保存したうえ でパソコン内の大掃除をすることにした.
初期設定にはプロバイダの設定ソフトとか,どうでもいいものが沢山入っているので, それらを片端から消去.デスクトップには,本当に必要なものだけを置くようにした. すべて初期に戻したことで,Acrobat Reader や WinShell(TeX 用のエディタ)の 最新版が手に入ったりして,何より余計なファイルがなくなってすっきりした.
ところが,過去に送られてきたメールの一覧はどうも復旧できなかった. アドレス帳もなくなってしまった.僕を知っている人はメールして 僕にアドレスをもう一度教えてください!
今日は金曜つくば.今年から金曜になりそうだ.
酒井研のお二人と顔合わせ.二人は先生を「師匠」と呼んでいるようだ.
5月からこのメンバーで,先生が「ウクライナの書店から,私が最初に買った」
というレアな本を読むことになりそうだ.ちなみにロシア語の本ではない.
それは助かった(英語で書かなければ買ってくれる人がいないのだろうが).
ちなみに僕は発表することがほとんどなく,先生から
レクチャーノートの訂正を聞いただけで終わってしまった.
スタバと同じ会社がやっている(と推測される)緑茶カフェみたいなのに入ってみた. 「煎茶」とかがメニューに入っているのは,それを日常的に家で飲んでいる身には なんか違和感がありますねぇ.僕は抹茶ラテを頼んでみたのですが, その横にお茶を飲みながらおにぎりを頬張っている客がいるのは いやはや何とも.
S○Gが某書物のタイトルとまぎらわしいという人は複数いるようだ.
今日はまた同じ論理式の質問をしてくる人がいた. 確かにこの問題は唐突ですわね. ところで一日のうち3時間をセグに費やしているだけなのに, 勉強時間がクリティカルに減った気がするのは何故でしょうか.
佐野のなんでも.服部先生の本のよい復習になった感じ. 細かい計算は追いませんでしたが. 数オリ関係の知っている人が増えた. なんかK会関係者だと素で勘違いされたようだ. しかし数オリの人はゲームに関してもプロ級の人が多いですね.
Mill の論文の残り4本がすべて早稲田の図書館で手に入ることが分かった. そこで, 今日は数理の図書館に早稲田の図書館に入るための紹介状を書いてもらいに行った. コピーを依頼に送ってもらうほうが普通らしいが,自分で体裁を指定したいのだから こうするほかない.
今日のセグの質問者は,大学一年程度の質問をしてくる人が二人立て続け にいた.一人目は,y=sin x が一様連続であるという意味の論理式を指差して 「何ですかこれは」と言っていたのでその内容を説明し, 二人目には,1 と i とが \mathbb{R} 上一次独立だが,\mathbb{C} 上一次独立で ないことの説明をした.へー.セグってこんなことをやるんだ.
午前中のセミナーは眠すぎる(位相群).三年生の十時開始すら今となっては厳しいもので あることを思い知った.来週は僕がいろいろ解説することになるようだ. 準備しておくか.
セグでも眠かった.生徒の来ない間に少し眠ってしまった.なんか質問に来る人が少ないなぁ.
つくば.今日はよく分からないところを先生に質問するだけで終わった. 意味も分からずに論理的に正しいことだけ を確かめていたところの意味が,少し分かった. 先生にコピーカードを貸してもらって,Bull. Pol. Acad. とか Q & A in Gen. Top. とか をコピーした.「Q & A」は論文雑誌というよりは「修学旅行のしおり」 のような体裁の本であった.なんか東大に置いていないのがうなずけた.
東京に戻って野沢とTFSのお知らせの発送作業.初めて下北沢に飲み(ほとんど食べ?) に行く.ベトナム料理の店.といっても味付けは大分マイルドにしたのか食べやすかった. 「サイゴン」というビールはうまい.
つくばの予習っぽい感じの日.
Stability & Deficiency. あーわからんし.進まんし. 久しぶりに「はー」日記を見た. どねー.
駒場の生協で「逆評定」を買った.自分で買ったのは初めてだ.北田先生の演習が「TAの人が親切で分かり易い.」 と書いてあってうれしくなった.数学以外のところには,懐かしい先生方の名前がちらほらと見られた. ところでこの逆評定というもの,入学当初は「こんな本は堕落した学生が手を出すもの.僕は断じて…」などと 思っていたものだが,大学の授業の受け方というものが分かってくると,こういう手引きもありかなという気がしてくる. 高校の授業と同じようなものと思い,5コマの授業を入れて,疲れ果てて帰っていく人が今年もたくさんいるのだろう.
さいとー君に,もう一度解説をしてもらった.
そのお返し?でフンダメンタの最初の記事に関する発表をしてみた.
⊂を示すために⊃を示すなどという証明を思いつき,85年後のK−2教室に笑いをもたらしたシェルピンスキは真の偉人だ.
今日の言葉「山下くん,○○○○って知ってる?」――やましたのオタ知識が1ふえた.
何もしなかった気がする.
マイケル・セレクション・セオレムの発表をした. 東大構内駅前広場に「理I○組」のプラカードを持った人がいたと思ったら,オリ合宿らしい.」
ガイダンス.宮岡先生が研究科長.ともすると自分が学生であるということすら,忘れてしまいそうになるから こそ,こういう場は大事にしたい.
どんこさん(移送)/池上2. 位相的移送は本当に考えてみる価値があるかもしれない. ネタは日本人にしか理解できないわけだが.
午前6時ころ,枕もとで流れるNHKラジオを聞いたことからしてその時間は目が覚めていたのだろうが, 体のだるさを感じた.「インフルエンザ」の再来かと思いきや,今度は熱もなくて,前回とは違う症状の ようである.どちらかというと典型的な風邪か.ウィキペディアにはまったのが原因と見える.
欠勤させてもらうか否かで迷いつつ,結局SEGへ.生徒さんにはひどい鼻声で失礼しました. しかも対称式の因数分解でえらく時間かかってしまったし(説明をしながらしたとはいえ,一時間!), 高校の後輩にあたるチューターの人とも話す気おきなかったし….まぁひどかったわけです. ちなみにリュックを開けてみると「位相と論理」やトポロジー関係の本がなかったので, 質問のない間の暇つぶしに松村の commutative algebra をやる.「環論は論理学に非ず」の声が聞こえてきそうです. あと「修論は」の声も.
池上くんに久しぶりに会う.さいとー君の話に途中でついていけなくなって しまったのは残念であった(数セミを読みながら聞いていたのが災いしたか). 池上くんの可測基数の話.まだ組合せ論.次はモデル論.楽しみだ.
うーん.肉はおいしいが,それだけでお腹いっぱいになるのは難しい….
SEGのチューター室.夜,ウィキペディアにはまる.就寝4時.